2008年10月09日

UAE戦について、たった一言「もう言い飽きました」

今日の試合、致命的な課題は、この一つ。
相手のドリブルに対する対応です。

(得点力の不足については言いません。)

もう、この話については何回も言ってきたので、過去記事をご覧ください。
http://brandlogistics.seesaa.net/article/104565717.html
http://brandlogistics.seesaa.net/article/49221143.html
http://brandlogistics.seesaa.net/article/48829374.html
http://brandlogistics.seesaa.net/article/54532927.html

そうか、こんなに改善されていないのか!
(中澤でこれだもんな)



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2008年09月11日

アルマトイの不安

このblogは基本的に「ブランドとマーケティングの話題」がメインだったはずですが、すっかり「サッカー」blogになってしまいました。
いやぁ、ワールドカップの最終予選が始まると、もう居ても立っても・・・・。
もうすぐブランディングやマーケティングも取り上げますので、しばしお待ちを。

さて、昨晩はシゴトをしつつアルマトイでのウズベキスタンvs.オーストラリアを見ておりました。
ウズベキスタンは次節の対戦相手であり、オーストラリアは日本がいるA組の第一シードです。

試合自体は「自分たちの時間」に確実に点を取ったオーストラリアが、残りの時間ひたすら守りきった試合。
ウズベキスタンにとっては、「2試合終えて勝ち点0」という最悪の結果(たぶん、次節のモティベーションはかなり落ちてくるはず)。対するオーストラリアも、キューエルにかつての輝きが見られず。

ウズベキスタンについては、まともに戦って負ける相手ではありません。確かにシャツキフは要注意ですが、中澤が十分に抑えてくれるはずです。また、攻め自体はそれほど工夫もありません。ただし、縦に出る際の「強さ」は日本には無いものです。危険があるとすると「守備陣や中盤での安易な横パス、ミドルパスをさらわれて、そのまま・・・というパターンでしょうか。
思い起こせば2002年のトルコ戦における中田浩二の安易なパス以来(相手にさらわれシュートまで。これは防ぐものの、それで生まれたCKから失点)、どうも日本の失点は「安易なパスをさらわれ」るパターンが多いように思えます。
先の2失点もDF陣の「軽いプレー」(もちろん、その前にパスの出しどころにチェックに行かなかった前のプレイヤーも大問題ですが)が原因。ぜひ気をつけてください。

 

しかし、問題は対戦相手よりも、アルマトイの「芝」。
ほとんど根付いておらず、両チームともかなり足下がおぼつかない状態でのプレーでした。思い起こせば11年前もグランドの悪さに泣いたはず。
特に日本選手は「芝が悪いと慎重になり過ぎ、結果、相手の前がかりを許す」ということが多い。
アルマトイは来年6月の3連戦の初戦。だからこの時期の怪我も怖いです。代表を徹底してサポートするためにも、日本サッカー協会には、、このグラウンドと芝の問題について積極的な働きかけを希望します。

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2008年09月09日

果たして「解雇」は妥当か?おぼれた犬を棒で叩く社会

今朝は、朝からオフィス(というか自宅)でお仕事。
朝からワイドショーで、「露鵬と白露山の大麻吸引事件」がかまびしい。

まあ、他人のこと(サッカーではないから)だから、ともって聞き流しておりましたが、エッセイストの飯干さんが「解雇で当たり前」という発言をされていたので、これは見のがしてはいけないと、ちょっと書くことにしました。
(あと、相撲記者クラブ会友の杉山さんも「解雇は当たり前。これで9月場所から出てきたら、おかしいでしょ」と話していたのもおかしいので)

まずは「解雇」が妥当かという問題です。

これについては、「2008年5月に巨人のルイス・ゴンザレス選手がドーピング検査で陽性反応が出たため、巨人を解雇されたではないか」という方がおられました。
しかし、これは「巨人を解雇された」だけであって、日本プロ野球機構では「1年間の出場停止」なのです。
これは亀田兄弟にも言えることですが、「1年間の出場停止」は国内のルールで、彼は米国に戻って野球を続けることが出来ますし、1年間待てばプレーすることも出来ます。(ただし、どこかのチームと契約できればですが)
「解雇」は一つのチャンスが無くなっただけで、野球界から永久追放されたわけではありません。
野球でも、永久追放は「八百長」など、特に酷いケースに限られます。

それに対して、相撲協会は「部屋を解雇」になったのではなく、「協会を解雇になった」のであり、それはつまり相撲界から「永久追放」されたことです。 しかも、彼らは「外国人」ですから、解雇されたら在留資格を失います。つまり、3ヶ月程度で国外退去という可能性も出てきます。彼らにとって「解雇」と「出場停止」では、それこそ天と地とも違う処分です。本当にそのことをコメンテーターは分かっているのでしょうか?

ドーピングはスポーツのルールとして許されないことです。
しかし、そのペナルティーは相応なモノでなくてはなりません。

ペナルティーはルールとともにあるもので、恣意的に運用されてはいけません。

「(吸っていないと)嘘をついたのがいけない」という意見もありますが、そもそも「ペナルティが妥当なら」嘘をつくインセンティブもないのでは?「永久追放」の可能性があれば、嘘をついた方が損には成らないはずです。また、法廷闘争の話が出てくるのも、そもそも「永久追放」だからで、これが相応のペナルティーだったら、司法ではなくCAS(スポーツ裁定仲裁機構)に提訴されるはずです。(我那覇選手のケースですね)

相撲協会については「閉鎖的」という批判もあります。しかし、(例えば飯干発言にみられるように)「分かっていない人」(分かるとは、何でも許すということではなく、相応ということが分かることです)が過剰な発言をするとき、それを恐れる反応とも考えられます。(だから、閉鎖的でよいとは言えませんが)

今回についての私の意見は以下の通りです。

○ドーピングについては、「解雇」ではなく「出場停止」が望ましい。
○裁定については、理事会と独立した「裁定委員会」(をつくる)が行うことが望ましい。

相撲界のペナルティの雑さは、朝青龍の時にも見られました。
朝青龍のペナルティには問題があるという記事はこちらです
とにかく相撲については、相撲協会内部も、相撲協会外部も(横綱審議委員会の存在も含め)、「相応な議論」がかけています。それが日本的といえば日本的ですが、これを是正しなくてはなりません。

さて、一番最初に戻りますが、「外野の無責任な発言を垂れ流す」ことについては、ワイドショートはいえ許されないと思います。また、そういう人たちの発言をただせない司会者の勉強不足(今回は福沢アナ。みのもんた氏も同様)も問題です。
こんな番組をつくっている限り、(より多様な意見をチェックできる)インターネットに勝てるはずがありません。(あ、最後は論旨がずれている・・・)

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2008年09月07日

まずは1勝。そして次は・・・

守備固めに入った元気な選手が失点の原因になってはなあ・・・

今日の試合、一番の好材料はFW2人の目処が立ったことですね。
前回、オマーン戦のムービングポストと異なり、今回はあまり中盤との距離を詰めず、「柳沢」のようなサイドへの素早い開き(田中)と、「鈴木」のような体を張ったファウルゲット(玉田)で、ゲームを支配しました。

何となく、時計の針が戻ったような試合でしたが、最終予選のリアリズムの前では致し方なし。

後はあまりにも酷かった2失点については、むしろ修正のための緊張感と考えたいです。そうでないと、あの苦労したフランス予選の第一戦(ウズベキスタンに6−3。4点取りながら拙い守備で混戦に)を思い出してしまいます。

さて、日本は次の試合お休みです。
次の対戦相手、ウズベキスタンはホーム(タシケント)でオーストラリアと対戦。
ここでウズベキスタンが敗れれば、日本戦のモティベーションが下がるのは必至。
逆にオーストラリアが負けるのであれば、それはそれで宜しいのではないでしょうか。やはり初戦の1勝はチームに余裕を与えます。

そして、日本の次の試合は10月15日のホームです。
実は、FIFAが設定する国際Aマッチdayは10月11日と15日。前の週のリーグが終わってヨーロッパ組が合流しても、試合まで1週間程度の合宿が組めます。(既に9日は新潟で事前合宿)

シッカリした準備で、次の試合に臨みたいものですね。

posted by BLC at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアリスト監督に応えたリアリスト選手(85分まで) バーレーン2:3日本

もう、何も書くことはないくらい「ゲームを潰しに行った」日本でした。

最後の20分の逃げ足みたいなことを試合前プレビューで書きましたが、残念ながら最後でゲームを潰しきれず。その点が非常に残念でした。監督は怒っているだろうなあ。

なにせ岡田監督は試合前から盛んに「コンセプトをまもる」と発言しておりましたが、もうプレスからなにから全員だまされました。(なにせサッカーマガジンなどは、そういう質問で1P使っていましたからね)
そうやって、慎重に刻んでいった時計を、最後の最後で選手が守りきれなかったんだから。

それでもアウエイの勝ち点3は貴重。
最高の結果でした。

ある意味で、このリアリスティックな戦いは「安心」を与えてくれました。あれが「日本のやりたいサッカー」だとしたらガッカリですけどね。


ちなみに、今回は角沢公害を避けるため、音声をBSにしておいたのですが、それが最悪!
「3点目」しか言えないワンパターン実況で、それに合わせるように山口氏の解説も劣化し、最悪でしたよ。ほんとうに何故、この試合だけは「山本で」と思わなかったんでしょうね。
良い選手を使うのは岡田監督だけではく、NHKだって考えて欲しかった。お願いします。

posted by BLC at 05:30| Comment(1) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアリストの前半 バーレーン0:2日本

先発には、阿部のサイドバックと、前線4人にドリブラーを揃えたメンバー。
岡田監督は明らかに「リアリストとしての選択」をしたように思います。
フリーキックにサインプレーを多用するところを見ても、「岡田さんはこういう風に点が取りたいんだ」という意志が伝わってきました。 実際、9分の阿部、内田の両サイドのチャンスでも切り込まないなど、安全第一の試合の進め方。

さて、30分前後に気がついたのですが、日本のユニフォームが相手選手に比べると、乾いているのです。
アディダスのユニフォームが優秀なのか、それとも選手が無理に動いていないのか、相手選手の呼吸が荒いのに比べると、明らかに「走っていない」余裕が感じられます。

ただ、ここからは長谷部か、遠藤のポジション取りが非常に甘くなり、中盤で相手選手を簡単に振り向かせ始めたため、相手にペースを握られます。
解説の山口さんは「大丈夫」っぽい話をしていましたが、あの位置でフリーでドリブルをさせるなど、一番悪いパターンではないですか。

私は(個人的な思いですが)長谷部と遠藤のダブルボランチはどうしても納得できません。
スピードのない遠藤と、当たりの軽い長谷部では、どうしても相手にセカンドボールを支配させてしまう。更に相手の中盤にDFラインから入る縦のパスに対して(特に右サイド側だから長谷部?)、位置取りが悪いのが気になります。

さあ、後半です。
早めに中盤の守備を立て直せるように期待しています。

出来れば早めに今野あたり(あるいは憲剛?)を出して、遠藤を一つあげるなどしてほしいなあ。

posted by BLC at 04:29| Comment(0) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

常に相手の立場で考えてみる

何だろう、この盛り上がりのなさは・・・。ワールドカップの最終予選の初戦を前にして、パラリンピックよりも低い関心。(パラリンピックが悪いわけではありません。人間の価値としてパラリンピックは上かも知れません。ただ、スポーツとしての価値はと思うと、サッカーの価値が・・・)
宇都宮さんも指摘しているとおり、この関心のなさこそが一番の敵かも知れませんね。

そういう訳で、あと24時間を切った段階で、もう一度書き込みをすることにしました。

さて今日のバーレーン戦、どうなりますでしょう。

実は私の周囲の空気も「ぬるい」んですね。皆、もう代表にクラブほどの愛情(と憎悪)を感じられないのかも知れません。
実際、私もアルビレックスのJ2落ち危機の方が、ワールドカップの予選落ちの方が厳しいですもの。
そういう風に、人は立場によってしかモノが見えないのかもしれません。

で、本題です。
西部さんが試合前に素晴らしいレビューを書いています。
題して『もし、自分がマチャラ監督だったら』

つまり、日本を相手に戦ったら、どう戦うか?これは面白いお題ですね。
西部さんの仰ることは、まさにその通りです。
逆に言えば、日本もこれは分かっているはず。そうすると、田中達、玉田のターンからの縦への突破。そして(数は今までより極端に減りますが)、サイドバックがチェンジオブペースのドリブルでゴールラインまで切り込んでのマイナスの折り返し。たぶん、試合の中で左右2度くらいのチャンス。こういうチャンスを創れたら・・・。

今日は徹夜で応援です。

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2008年09月05日

マナマはもっと暑い(熱い)のだ!

ふと気がつけば、東京に戻ってから一切、ブログを更新していないことを発見。
正直に言えば、東京の暑さにあたってしまいました。十日町などは夕方に吹く風が気持ちよく、また日中との温度差でぐっすり眠れるのですが、東京は昼間が暑いだけでなく、気温が下がらない。
快眠のコツは「温度差。特に夜、体温がシッカリ下がること」だと言います。
そういう意味で、東京に戻ってから改めて「夏ばて」に陥っています。

しかし、報道によるとマナマ(バーレーンの首都)はもっと暑くて、夜になっても30度以上だとか。
もし、これで「テレビ局の放送時間に合わせて・・」ということがあったら、恐ろしいことでした。(まあ、現地はラマダン期間なので、そういう事情もあるでしょう)

後出しジャンケンのようになるといけないので、今の内に宣言しておきますが、「ジーコの時より厳しく」、「フランス大会の時よりは楽」な抜け方になると思います。つまり、「グループ内で2位抜け」だと思います。
この位置というのは、1敗3引き分け(勝ち点6を失う)か、2敗1引き分け(勝ち点7を失う)の間ではないかと思います。

日本は組み合わせ的にも、日程的にも、決して厳しいものではありません。そうすると、結局は実力に勝るチームが勝つ確率が高いからです。もちろん「確率」なので、現実には、「確率の低いこと」が起きるかもしれない。それでも、この時期、この組み合わせで10回やったら、その内7回までは日本が2位以内に入っていると思います。

ジーコのチームより厳しいと思っているのは、「日本での試合の方がプレッシャーがかかって」と某選手に言わしめるぐらい、「ジーコのチームは、比較的アウエイを苦手にしていない」からです。そのチームに比べると、アウエイに強さを感じない現代表には不安を感じます。

ただし、それでは日本が駄目かということではないです。
明らかに日本の実力は「アジアでも1、2を誇る」ものだと思います。
2000年アジア大会の快進撃以来、アジアのチームで対日本戦に「徹底した日本対策を打ってこない」チームは「韓国とオーストラリアくらい」のものです。

この大会の真価は、「日本対策」を日本が打ち破れるか、にあります。
得点力不足も、かなりの部分が「日本対策による退いて(サイドをえぐらせない)、中央を固める(FWにリズムをつくらせない)相手の守備」に因るからです。

その対策が「ムービングポスト」(勝手に命名)だと思います。ただ、これも決定的に崩せるとは限らない。
ここに両サイドバックが一番最後に絡めるか(相手をえぐってセンタリングが出来るか)と、中距離のシュートを自分のリズムで打てるかの、2点が勝負になると思います。

コンディションにもよりますが、長友、内田、駒野(この内の2人)と、遠藤が今日の試合の鍵だと思っています。
また、疲れていない最初の20分で相手のDFラインを混乱に導けるか、そして最後の20分に逃げ足を持っているか、も鍵です。

予想?

「勝つ」に決まっているじゃないですか!
      ↑
     「確率」と言っておきながら・・・。

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2008年08月16日

サッカー界に正気が帰ってきた(ほんの少し)

川渕氏の前半の功績は素晴らしいものだった。
そして、後半の正気の失い方は、ヒデヨシもかくありなん(いや、さすがに言いすぎだが)というものであった。

しかし、それは川渕さんという異常なまでの成功者のご乱行だと思ってあきらていました。

では、今は正気か?

犬飼さんは、「秋冬等という暴論(日本の1/3にあたる道県にJリーグの道を実質的に閉ざす暴論)」を掲げる一方で、日本協会が一番やら無くてはならない「普及」については何も語らない。
川渕さんは少なくとも「普及」が一番大事だと考えていた節があります。それが彼の偉いところ。

五輪チームは、
監督は「戦い方に悔いは残っていない」、「自分たちの力を全部出して、ひとつになって戦ったが、勝てなかった。選手には、メダルに値するパフォーマンスだったと言ってあげたい。」と発言。
某選手(PKを取られた選手です)は「サッカーに勝っても、試合には負けている。それは米国戦も一緒。」と仰る。

もう、日本のサッカー界は正気ではいられないのかと思いましたが・・・。

ワールドカップ最終戦、第一戦の試合開始時間が決まりました。

対バーレーン代表(マナマ市ナショナルスタジアム)
2008年9月6日(土) 21:30(現地時間)キックオフ予定 
 *日本時間:9月7日(日) 3:30
 ※現地時間18:30 開門予定

やっと、まともな試合時間に!
もちろん、時差は厳しいでしょうが、やっと正気な時間に試合が行われます。

もちろん、見る方は大変ですが、選手の体を考えれば、そんなことは気にする事じゃない!

 

ちなみに、女子サッカーは「正気とか、正気ではない」とかいう低レベルな話ではないので、ここではふれません。

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2008年08月13日

コーチと個人戦術

お盆なので、思い出話を。

私達が高校生の時、ウチのチームには素晴らしいコーチがいました。
柏木さんというコーチで、見た目は今の私に負けないくらい丸々としてました。しかも、本業はガソリンスタンドのオーナーなので、本当に「仕事の合間を見て」コーチにくるので、週に1回も会えれば良い方でした。 しかし、このコーチ、高校時代に全国高校サッカー選手権大会で3位(当時のチームメイトには、現レッズ監督の藤口 光紀氏がいた)に輝いた人でもありました。(まあ、そうは見えないくらい丸々としていましたが)

このコーチが教えてくれたのは、徹底的に「個人戦術」。
毎日毎日、コーチが教えてくれるのは、「トラップ」と「インサイドキック」だけ。

インサイドキックで言えば、コーチ曰く「インサイドキックが出来れば他のキックは要らないくらい重要」で「30mくらいの距離はインサイドキックでシッカリ出すべき」だそうです。
この時代では正直、異説なのですが、実際に現代サッカーでは、この説はもう当たり前です。

トラップで言えば、このコーチの教えでは、「トラップはボールを待っては駄目、必ず一歩でもボールに寄ってトラップすること」を教えられます。
何故か?
それはボールに寄ってトラップする方が難しく、しかし相手の選手が居る以上、ボールに寄ってトラップせざるを得ないから。だったら実践的なトラップをする方がよい。しかも、ボールによると当然相手も寄ってくる。(当たり前ですが、もし相手が寄ってこなかったら、トラップした相手を自由にしてしまうからです)
そうすると、ボールに寄りながら「引きトラップ」(ボールに寄りながら、トラップの際にボールを引きながらトラップすることで反転し、相手を置き去りにするフェイント型のトラップ)をすることもできます。

つまり、普通にトラップすると次の動き出しがワンテンポ遅れてしまう。それに対してボールに寄ることで、そのまま相手を振り切って前にトラップしたり、相手が着いてきたら引きトラップで反転して抜けたり、とプレーの幅が非常に広がるのです。

それでは、なぜ皆がそういうトラップをしないのか?
それは、ボールに寄りながらのトラップが(止まってトラップするのに比べ)格段に難しいからです。なぜならボールのスピード+自分のスピードなので、トラップの難易度が急激にあがるからです。しかし、このコーチのすごいところは、それが「技術」と結びついていること。
コーチが教えてくれたのは「ケンケントラップ」。トラップするときに「ケンケン」(片足で2ステップする)するのです。そうすると、トラップする足(ケンケンの時に地面に着かない足)に力が抜けて、シッカリとトラップできます。しかも引きトラップもすごくやりやすい。

インサイドキックにしても「30m」蹴るには、重要なのはけり足ではなく「立ち足の膝のおくり方」にあることなど教えてくれました。ではコーチが30mのインサイドキックにこだわったのは、「受け手が次のプレーに移行しやすいのはインサイドキックで蹴られた素直なボール」だからです。
ウチのチームは逆襲速攻をベースにしたチームでした。そういうチームはインサイドキックやインフロントキックで大きく展開するのですが、そのボールは浮き球のためトラップで流れが止まる。だからインサイドキックでワントラップがそのまま次のプレーに流れるようにプレーさせているのです。

ちなみに、僕は当時から左サイドバックでしたが、「トラップは右足で」と教えられました。
左サイドバックは主に自分の右側からボールが来る。つまり、体が右側に開いてプレーをします。そのときに右足でトラップすると、その足が次の一歩目にストレートにつながります。左足でトラップすると一歩目が止まってしまうのです。ここでも、「技術が次のプレーにつながって」いるのです。

いや、正確に言えば「次のプレー=戦術」のイメージがあり、それを達成するために「技術」があります。しかも、その技術に「具体的な解決方法=ケンケントラップや立ち足のおくり方」という解決方法が提示されます。つまり「技術は個人戦術まで昇華されなくてはならない」のです。

もちろん、「相手のどちらの足でトラップさせるかを意識してパスを出す」ことは、もう当たり前に教えられました。コーチ曰く、「パスを受ける選手に、次にどういうプレーをさせるか、をイメージしてパスを出す」ということが必要なのです。

こう書いてくると、私の今までの記事で言いたいことが分かると思います。
日本の選手のトラップは「トラップとして独立して」います。これを「技術」と言います。
しかし、トラップを「次のプレーへの流れ」で考えれば、これは「個人戦術」です。

まさに全ての技術が「個人戦術」のレベルに高められていた選手が中田英寿でした。
逆に技術が技術のままだった(過去の話ですよ)典型が、かつての中村俊輔だったのです。
デルピエロ(体が小さいので日本のFWの見本になります)がすごいのは、ワントラップ目が「自分の得意なキックの位置への移動課程」になっているからです。
私は「中盤のトラップとFWのトラップは違う」と書きましたが、これはそういうことです。自分の一番良い形にもっていく技術が日本選手に不足しているのです。

もし、この記事を読んでいるお父さんコーチがいたら、ぜひこの「次をイメージした技術」を子供達に教えてあげてください。

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2008年08月11日

オリンピック 対ナイジェリア戦の追記

改めて再放送を見返した感想を。

 

1.日本選手のFW陣は「ワントラップ目の置き所」が悪いのです。

典型的なのは失点直後のチャンスにおける谷口のトラップ。
テレビ中継を見ていた人は、「谷口打て!」と叫んだと思いますが、実は完全に足下に入れている。本田にもその癖があります。本田のシュートは足下に入りすぎて、鋭いけれどキーパーから見やすいシュートになっています。(体から離すと、打つコースがわかりにくくなる)

逆にナイジェリアの2点目は、ワントラップ目を少し体から離すことで、次のプレーには体重を踏み込んでいます。
アナウンサーは(まあ、彼はサッカーを知らないので)、「トラップが流れましたが」と行っていましたが、流れたのではなく、「トラップを流してボディーシェイプを整えている」のです。
このプレーが上手いのが、田中達也だったり、大久保だったりします。

日本の選手は「中盤のトラップ」と「オフェンスのトラップ」の切り替えが出来ていないように思えます。オフェンスのワントラップ目の目標は、きちんと止めることではなく、できればワントラップ目を相手のDFの裏側に止めることなのです。(この天才がロマーリオ)
あと、何かの試合で、胸トラップをわざと大きく弾ませ、相手選手の裏側に入ったFWがいたなあ。
日本選手のトラップって、巧い下手の前に「一種類しかない」ことの方が問題だと思うなあ。

日本選手のトラップについての考察はこちらをご覧ください。

 

2.守備に関しては「ドリブルに対する対応が悪い」の一言に尽きます。

典型的なのは、80分に中盤の真ん中で本田拓也が相手の全くスピードのないドリブルに、入れ替わられたシーン。守備的な中盤としては、もう目も当てられないようなミス。
日本の守備は本当に腰高なんです。プレッシングを信条にする以上、密集からボールを持ち出させてはいけない。なのに日本選手の場合、相手の一人の選手を、2人から3人でボールを囲みにいっているのに、簡単にこの一人に持ち出されることがあります。
これは偶然ではなく、(たまたま高校時代のチームメートが得意なプレーだったので覚えていますが)こういう狙いのプレーがあるのです。まず腰高の選手の足にわざとボールをぶつける(腰高の選手は、ボールが当たると動きが止まる)。そして、その跳ね返りのボールを自分で引っかけて、密集を抜けるのです。これ、見た目は悪いのですが、ものすごく効果的なプレーです。確かペレもこういうフェイントを持っていたよなあ。

もちろん、日本のドリブル対応の一番悪い点は、ドリブルにずるずる下がっていくこと。ドリブルを止めるよりも、ウエイティングの方が高いプライオリティーになっております。
ナイジェリア戦の2失点はいずれもこのパターンです。

日本選手のドリブルに対する守備はこちらをご覧ください。

 

えーっと、つまり日本の弱点は、個人戦術(ボディシェイプ、トラップのボールの置き方、ドリブルに対する対処)にあるのですよ。
でもブログとか見ても、「得点力不足」とか、「なぜシュートを打たない」とか、「スピードに弱い」とか、曖昧なんですよ。
結局、そういう「何が悪いか」ではなく、「次に具体的に何を改善するか」が、子供達のサッカーのレベルをあげ、ひいては日本のサッカーレベルをあげることになると思います。私のブログが徹頭徹尾、プレイの中での戦術を書き続けているのは、まさに日本の選手に、「技術」と「戦術」の線引きが見えるような気がするからです。戦術の基本は「4-2-3-1」などではなく、「1対1の個人戦術」にあります
少年サッカーの決勝を見ても、残念ながら個人戦術で見るべきものがなかった。ここは実は日本サッカーの弱点かも知れません。(この辺り、布先生は徹底していたような気がするなあ)

 

僕は今まで、わりと日本の指導者を信頼しているところがあったのですが、最近、いつまでたっても「個人戦術」が改善されていないことに不思議を感じています。いま、指導の現場はどうなっているのでしょうか?
どなたかコーチの方に教えていただきたいです。

 

ちなみに、「トラップ」と「ドリブル」が、U-23の最大の弱点、というネタは、もう既に書いてましたね。

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3人目からのゴールへ(五輪サッカー:ナイジェリア戦)

オリンピック代表は本当に残念でした。
日本のこの年代(から下)には、優秀な選手が多くいます。
今回、選ばれなかった選手でも梅崎(浦和)、柏木(広島)、金崎(大分)、柿谷(C大阪)などの好選手が居ます。もちろん、安田、内田、長友や香川も素晴らしい選手です。

で、今回のオリンピック代表です。

私は日本のサッカーを見せてくれたと思います。特に両サイドが素晴らしい押し上げを見せてくれました。

サッカーというのは残酷なスポーツで、せいぜい入って1点とか2点のスポーツ。だから結果だけでは分からない。その典型が「マイアミの奇跡」。あの奇跡は「ブラジルに勝った」ことではなく、あれだけ攻められて一点も取られなかったことでしょう。 そういう意味で「内容」を見ることにすると、この試合は日本のチームの可能性と限界をみせてくれた興味深い試合でした。

可能性は、サイドで数的優位をつくって崩す攻撃方法。
サイドでの動きに、ナイジェリアもほとんどついていけなかったと思います。特に、前に切り込もう(安田、内田)という動きがよい。奈良橋、相馬の頃は「切り込むサイドバック」が基本でしたが、最近のサイドバックは無理をしなさすぎました。その点、この二人は素晴らしい動きでした。
サイドで押し込んでから中央に展開する動きもスムーズ。正直、オランダ戦が楽しみでしかたありません。

逆に限界といえるのが、シュートの際のボディーシェイプ(体勢のもっていき方)。前にも書いたように、自分のタイミングで打てないというのは、大チャンスであっても、なかなか決めきれないのです。
例えば、アメリカ戦の森重がそうですし、ナイジェリアもゴール前でふかしてしまいました。

一方、ナイジェリアの2得点も、日本の1得点も、自分の体の前にボールを置けている。この差です。
また、女子サッカーがニュージーランド戦で失った得点も同じように、ペナルティエリア辺りが非常に良いボディーシェイプからシュートを打たれています。

そういう意味で、一番残念なチャンスは、後半の後半(87分)に内田が外したミドルシュートです。あれが、一番悪いプレーです。
あれこそ日本が取らなくてはいけない3人目からのゴール。
一人目と二人目が前へ相手を引っ張り、その空いたスペースを3人目のMFが使う、こういうプレイは絶対に外してはいけません。なぜならボールがマイナスですので、シュートの際のボディーシェイプが良いからです。

単純に「得点力不足」と書きますし、「シュートを打たない」とも言われていますが、私はシュートに入る前の「ボディーシェイプ」というか、シュートに入る前の正しい位置取りの問題だと思います。
ここに日本のFWの欠点が集約されています。
そういう意味では、FWもそうですが、むしろ得点のとれるポジションに入り込むMF(モリシや中田)が必要なのでは?
柏木、柿谷(私にはMF)、山瀬に期待します。

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2008年08月03日

オールスターなんて要らない

たとえFWが外国人選手でも、中盤を完全に圧倒しながら得点のとれない日本と、中盤を制されても、シッカリとしたゴール前のDFと、圧倒的(対日本比)な決定力の韓国、という国の個性が出た試合でした。

逆に、FWが外国人でも同じ得点不足に陥ると言うことは、日本の得点力不足は日本が理想とする試合の進め方にこそ決定的な問題があるように思えてなりません。
それを言ってしまうと日本の決定力不足はほとんど克服できないと言うようなネタなんですが。

韓国のシュートは、例えば最初の日本のピンチ(中沢が切り返しで抜かれてシュートを打たれたシーン)にも表れるように、シューターが自分で持ち込んで打っているシュートが多い。

それに対して、日本の選手は「最後のパスを受けて打つシュート」が多い。ということはシュートのリズムが自分のリズムで打つのではなく、パスのリズムに合わせてシュートを打つことになるのです。
だから、日本の方が「美しいチャンス」は多いし、完全に「崩して」いるように見えます。そして相手のDFも防ぐのに苦労しますが、同じように日本のFWも、「本当はどこにボールがくるか分からない」状態なのです。(おお、QBK!)

これで、昔のフランスが「得点力不足」に悩み、一方イタリアは「少ないチャンスを確実に決める」理由が少し分かったような気がします。
フランスの場合、つないで最後にFWがあわせる(アンリは少し違いますが)パターンが多い。つまり、シューターが人に合わせるパターンです。
それに対してイタリアは、FWが最後のところで踏ん張って前に進みながらシュートを打つことが多い。つまり、自分のリズムの中で打っている訳です。

もちろん、これは仮説です。
しかし、日本の決定力不足というのは、「日本のFWの質」というよりも「パスでFWに合わせるプレースタイル」の方にあるのではないでしょうか?
日本のFWにはエゴイスティックさが足りないという問題も、「自分のリズムでシュートを打った方が、人からもらうパスよりもリズムが取りやすい」と考えれば、性格の問題と言うよりも、シュートへのアプローチの問題に還元されると思います。

ただ、もちろんそれだけではないわけで、ユーロを見ていると、ヨーロッパのFWは位置取りの変化が巧いことが分かります。前に引っ張っておいてから裏に回るとか、逆に一瞬遅れてから一気に前に出てくるとか。
それに比べると、日本のFWは試合中に手を上げて単純にボールを待つことが多いようにも思えます。(ただし、アジアのFWをダエイをのぞくと、この辺りはあまり巧くない)

まあ、日本のプレースタイル(サイドで崩して、最後はFWにピンポイントで合わせる)こそが、日本の得点力不足の原因ではないか、とか、あまり他の人から聞いたことがないので、一つの仮説として書かせていただきました。

じゃあ、どうするかというと、FWがつぶれてMFが合わせるという日本的な解決方法が今のところ一番でしょうね。(じゃあ、巻か)

あるいは、この間から申し上げているように、「ムービングポストがフリーになって短いドリブルからシュートを打つ」という方法(この場合は大久保か達也、前田がチョイス)ではないかと思います。

 

ちなみにタイトルの意味は・・・
1)ただでさえ、厳しい年間スケジュールなのに、この1週が無駄になる。
2)そして、多くのJリーグファンが1週間、本当におもしろい試合(つまりJリーグ)を見られない。
正直、こんなオールスターは止めるべきだと思います。
(犬飼氏も、試合の結果より、こんな無理を強いたことを責めるべき!)

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2008年07月14日

魂の試合:横浜FM0−1アルビレックス

今週こそ、ちゃんとマーケティングのブログに戻ります。なのでお許しください!
あと、現時点(24:00)で、あまりの嬉しさにワインのボトル1本を一人で空けております。(その他にも、ビールを3litterほど。)
そういう意味で、正真正銘の酔っぱらいです。

乱筆乱文ご容赦を。

 

今日は久しぶりのアウエイ戦(横浜Fマリノス@三ツ沢)。
実は私、ホーム(スワン)で観る試合の方が、アウエイ観戦よりも(圧倒的に)多いのです。アウエイ戦の観戦は一昨年の川崎の開幕戦(0−6の負け)以来なんです。

 

さて、試合です。

シュート数が26(横浜)−6(新潟)。
これだけで、どういう試合だったかが分かると思います。

しかし、それは評論家の視点です。
ディフェンダーの視点だと、こういう試合でも実は「結果を見ると厳しいけど、内容はOK」ということは多いのです。
実際、私も中学時代の県総体準決勝で二十数本のシュート(こちらは3本だけ)を受けながら、勝ち上がるのですが、その時も「正直、得点を取られる気がしなかった」のです。

今日の試合でも、2本のシュートがバーやポストに当たり(しかも、その当たり方が半端じゃない)、得点が入りませんでした。でもですね、「DFの心になる」と、『ヒヤッとしたけど、計算は出来ている』ものです。

FWの視点から見ると、バーやポストに当たるのは「運がない」と思うかも知れません。でも、そうなるのは、最後の最後までディフェンダーがプレッシャーをかけているからです。ディフェンダーとしては、シュートの瞬間まで粘り強くプレッシャーをかけることができれば、そうそう点は取られないものです。
たとえDFのミスではなく普通に攻撃陣の力で点を取ったように見える場合でも、だいたいの場合、DFの小さなミス(と言うよりも集中や粘りが一瞬、切れてボールウォッチャーになってしまう)が得点の原因の1/3〜1/2を占めているのです。 ただ逆に言えば、この暑さと湿気の中で、まったく集中を切らさないのは至難の業。 まさに超のつく気力、「魂の試合」と言っても過言ではありません。
特に、相手に攻められ続けていると「DFラインとMFのラインが重なりやすく」なります。ここでMFラインがDFラインに吸収されるケースと、狭くなっているけど、ちゃんと2ラインが出来ている(たとえ2ラインの間隔が10m程度だとしても)のでは、天と地ほども違います。新潟は、この10mがシッカリ出来ていました。(ただ、その為にクリアのセカンドボールに間に合わないというマイナス面もあります)

そういう意味で今日の試合は、第三者的に観れば「サッカーには不幸な日(It's not my day)がある」と言う試合です(その証拠に、このせっぱ詰まった負けに対して、マリノスサポは暖かく選手を迎えている、選手がファイとしたと認めている)。

しかし、DFの立場から観れば、「これこそがサッカー」なのです。

今のアルビレックスの強さの秘密は、CB二人の高い戦術能力にあります。(対人能力は技術ではなく、戦術です)
この二人は基本的に、相手と味方が同数の時でも、完璧にゲームをコントロールすることができます。
なぜなら、同数の相手を「1対1の勝負」に誘い込むことで、結果として相手にパスゲーム(数的優位を作る)をさせていないのです。
この二人は、微妙な間合いを置いて(遠くもなく近くもなく、状況に合わせた絶妙な距離感)相手に「勝負させ」ています。彼らの守り方は、最初に相手にスピードを出させます。(観ているとハラハラします)
しかしこれが罠で、相手の選手は周りのフォローが間に合わず、結局「勝負」させられるのです。
そうすると、完璧にこの二人は1対1を抑えてしまう。今日の試合は、相手がアルビを置き去りにするシーンが多かったのですが、それがどうしても「個人勝負」になってしまったのです。

今のアルビの強さの一つに「守備力」がありますが、それはオシムがやっていたようなマン・ツー・マンではなく、非常にスムーズなマークの受け渡しがあります。攻撃が通用した前半よりも、押し込まれた後半の方が、ラインが近くてマークの受け渡しが楽なのです。(ちなみに、僕が岡田さんよりもオシムさんをかっていないのは、このマン・ツー・マン ディフェンスにあります)

今のアルビレックスの強さは「マークの受け渡し」の良さにあります。開幕こそ苦労しましたが、ここにきてチームコンセプトが固まっているのだな、と感じさせる試合でした。

もちろん、サッカーは何が起こるか分からない、結局のところで言えば「後付」にしかなりません。それでも、9割方の相手プレイを「自分たちのラインコントロールの前でさせた」ことこそ、DFの勝利なのです。
今日のような試合でさえ「DFにとっては当たり前の結果」であることをご理解いただければ幸いです。

 

攻め方が、同時に守り方(の最初の一歩)になる。
そういう意味では、岡田さんの理想に近いサッカーかも知れませんね。

最後は喚起の写真を。クリックすると拡大します

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2008年07月08日

W杯最終予選:日程と移動を計算すると・・・日本有利か?!

最後と言いつつ、また書いてしまいました。
(最近、仕事は夕食後から朝までやる癖が付いてしまって)

分析というほどではありませんが、以下にA組の日程と「移動」をまとめておきます。
組み合わせの良さは既に確認しましたが、今度は「日程」を詳しく見てみましょう。

結論から言えば、「組み合わせ」だけではなく「日程」にも日本は恵まれました。
ただし、「恵まれる」と「勝てる」は別。厳しい最終予選であることは間違いありません。
(なお、どの図表もクリックすると拡大します)

W杯最終予選A組の試合日程と移動距離

  final_a_group.gif

上図は以下のように計算しています。

◎表の中の数字は、その節の試合をするために、事前にどれくらいの距離を移動しなくてはならないかを表している。
○移動距離は、簡易的に各国の首都間の直線距離で計算。
○当然、ホームの場合は移動距離0km。
○次の試合まで中断期間がある場合、帰りの移動距離は加えない。
○次の試合が2連戦の最後が休みの場合、帰りの移動距離は加えない。
○オーストラリアはほとんどの選手がヨーロッパをベースに活躍しているため、選手は「ロンドン」から移動するものとして計算。

また、表記の凡例として

○オレンジ色の網掛けは「ホーム」開催。
○距離が赤字で表記されている場合、「対戦相手が前節、休み」のケース。ただし、前節との間に中断期間がある場合は、通常の黒字で表記。

さて、表を見て分かるのは・・・・

●オーストラリアはかなり不利であることが分かります。
選手は日本の倍近い移動距離です。更に6月10日(最終3連戦の2戦目)は6月6日のカタール戦から中3日で12,240kmを移動してオーストラリアに移動です。
しかも、対戦相手のバーレーンは前節に試合がないので、オーストラリアに早く入ることが出来る為(場合によっては、ニュージーランドとの調整マッチもあり得る)、調整という意味ではオーストラリアよりも有利です。しかもオーストラリアの主力はヨーロッパ組ですから、ホームのアドバンテージが他のチームより強くはないのです。
オーストラリアの(ある意味での)優位は、下にも書きましたが「ウズベキスタンとの組み合わせ」です。ただ日本としては、そのおかげで漁夫の利を得る可能性があります。

△ウズベキスタンは、アジアの真ん中にあるせいか、移動距離が短いという有利があります。(ただ、チャーター機などの準備が出来るかどうかは別です。ウズベキスタンの弱みは選手よりも、協会のサポート能力にあると思われます。)
彼らの日程は、山場の最終3連戦の真ん中に休みがあるという意味では最高です。しかも最終戦はアウエイとはいえ、相手のバーレーンはオーストラリアからの移動。この最終戦まで結果がもつれていると、ウズベキスタンにアドバンテージが生まれます。
ところがウズベキスタンは、オーストラリアとの2戦とも、2連戦の2試合目に「前節は試合がないオーストラリア」と闘います。しかも、この連戦の間は、いずれも移動しなくてはなりません。
オーストラリアとのこの2戦を凌げるかどうかが、ウズベキスタンの命運を分けます。

○バーレーンは、終盤に移動が大きくなります。2連戦の中での日本とオーストラリアのアウエイがあるからです。
ただし両方の試合とも、先に日本、先にオーストラリアと闘います。その分、十分に準備が出来るので気が抜けない相手です。ただ、この時期になると出場停止が出てくるはず。特に日本やオーストラリアとの闘いではカードをもらう可能性も高く、長距離の移動と出場停止で、次戦(カタール、ウズベキスタン)が苦しくなる可能性があります。 バーレーンは比較的組み合わせが有利な序盤が勝負です。
対日本戦で勝ち点を失うと(引き分け以下)チームが混乱する可能性があります。

◎日程的に一番、恵まれたのがカタールです。
バーレーンと同じくオーストラリアのアウエイ戦は先乗りできます。日本とのアウエイは中3日の移動になりますが、日本戦が最終戦であり、ある程度はカードを気にしない闘いが出来ます。移動距離も日本の2/3程度です。ただ、この組の中で最もFIFAランキングの低い国が一番スケジュールが良いと言うことは、彼らが予選リーグをかき回すことが予想されます。そうすると、日本やオーストラリアよりも、ウズベキスタン、バーレーンが被害者になる可能性がたかいと思います。

☆さて、最後に我らが日本です。
一番厳しいのが、6月最後の3連戦。日本が唯一の3戦とも移動ありです。ここが厳しい。
ただ、めちゃくちゃに悲観する必要もなく、この3連戦の移動距離は、日本が19,940kmであるのに対して、オーストラリアも17,490km、バーレーンに至っては24,760kmになります。3連戦で一番移動が少ない(2,470km)ウズベキスタンとは、日本は3連戦の初戦に当たるので、あまり大きな差ではありません。次に移動の少ないカタール(8,270km)とは、この3連戦で当たりません。
また、オーストラリアの選手は、この3日間に10時間(仮にイングランドを基準にした場合)の時差を経験しますが、日本の選手は5時間ですみます。

結論として、日本は組み合わせ的にかなり恵まれていると思います。
このグループは、「強い」と思われているチーム(除く日本)のスケジュールが厳しいため、上位と下位の差がなかなか開かない可能性があります。そうなると、日本が「事故のような敗戦(例えば3次予選のバーレーン戦など)」をしても、取り返しがきくということです。トーナメントなら予想外の結果も起こりやすいですが、リーグ戦の場合は結局、収まるところに収まりやすくなります。

ただし、この恵みを本当の幸運に変えるには・・
1)初戦のバーレーン戦で引き分け、もしくは勝利を収めること。
  →本当の敵は「22:00Kickoff(放映開始)を考えるメディア」か?!
2)4節までに出来れば勝ち点7にしておくこと(中東シリーズを1勝1分け)
3)2月11日のオーストラリア戦では、最悪で勝ち点1を得ておくこと。
  →彼我のコンディションを考えれば、ここが一番苦しい。

第1戦が問題!というのには、もう一つ理由があります。
それは前にも書いた「岡田監督の考える(と私が考えている)ポストプレー」の組み立て方。
やはり、このトップの動き出しで相手を崩すシステム(そう、システムは数字の数え方(4-5-1とか、4-4-2)ではなく、どういうダイナミズムのことです)が機能するには、やはり暑さは大敵。第1戦はこの暑さが(そして、夏のJの疲れが)残っているからです。

とにかく、序盤が勝負です。
最後の3連戦は確かに厳しい。ですが、考えてみればウズベク、バーレーン、カタールは最大でも勝ち点6しか積み上げが効かないわけなので、最終節を待たずして順位が確定する可能性があります。
気を許してはいけませんが、普通に行けば6月10日のカタール戦には上位2位内を確定していると思われます。

最後におまけとして、日本代表のアジア移動マップ(&スケジュール)を。
クリックすると拡大します。

Japan_Final_tour.gif

また、最初の表に、更に「対戦相手」と「現地の最低気温/最高気温」を加えた表をつくりました。
小さく見えますが、これもクリックすると拡大します。

 Finall_GroupA.gif

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2008年06月30日

比較的、組み合わせに恵まれましたね。ワールドカップ最終予選。

サッカーの話しばかり書いていましたが、とりあえずこれが最後です。

もちろん、お断りしておきたいのは、「組み合わせが良い」ことと「簡単に勝ち抜け出来る」ことは全く別。3次予選でさえ(他のシード国も含めて)勝ち抜くことに苦労をしているのです。簡単な予選はありません。
それでも、その事実は他のチームも同じ。
そして、予選が楽勝なんて、オモシロクナイじゃありませんか。

それでも、組み合わせは「楽ではないが、良かった」、恵まれたと思っています。
以下、その理由です。
もちろん、最終予選は絶対に「厳しい」ものであることは変わりません。組み合わせが良いからと言って、予選の厳しさは変わりません。プレッシャーも働くからです。
がしかし、やはり、かなり恵まれた方なのです。

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2008年06月29日

岡田ジャパン独特のポストプレー(図解解説入り)

今回は気合いが入っていますよ。(なにせ、総図解入り記事ですから) 

オマーン戦の戦評、あるいはユーロの戦評で、何回か「岡田監督には(トルシェにもオシムにもない)独自のポストプレイがある」という事を述べてきました。
今回は、それを解説したいと思います。

なお、この記事はちまたに多い「お父さんコーチ」に捧げます。
サッカーの戦術とは、選手の並び方を数える(4-5-1が良いとか、3-5-2が良いとか)ことから始まるわけではありません。選手が動きの中で、どう体を使うかが一番の基本。その体の使い方から来る戦術です。

なお、あまりにも長いので、全文は「追記」の方にまわしますが、いちおう「こういった図入り」で書いています。

クリックすると拡大します

基本的にサッカーに興味のない人には、ぜんぜんオモシロクナイ内容ですので、以下は全て「追記」に回します。
もし、サッカーに興味があったらぜひご覧ください。

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posted by BLC at 15:59| Comment(4) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月27日

Euroも残すはあと一試合(3位決定戦は無いんだぁ):ドイツvsトルコ、スペインvsロシア

悔しいのでアジアカップとは比べませんが、確実に2004年より盛り上がりましたEuro 2008。
これも悔しいので比べませんが、やはりワールドカップの32チームは多すぎますね。(もちろん、これが世界中へのワールドカップの浸透に貢献しているのは事実でしょうが)

どちらかといえばアウトサイダーと思われていたトルコ、ロシア、(クロアチア)等が(前回のギリシャと異なり)堂々としたアタッキングサッカーと闘う魂を見せてくれたのが素晴らしかったです。
特に、準決勝の対ドイツ戦で、(前の試合から4人の出場停止と5人のけが人を抱えた)トルコが86分に同点に追いついた時には、またもミラクル・ターキーの再来かと思いましたが、最後はマークの足がついていきませんでしたね。 やはり9人が欠けたことは闘う心だけでは埋めきれませんでした。

2試合目のスペインvsロシアは、戦前の予想と異なる硬直した前半、そして一方的な後半。しかし、その試合の残念さを「岡田監督+新藤さん」のゲーム解説が救うという大変興味深い展開に。
特に、ビジャの交代(理由は怪我)による試合の変化について、の解説が面白かったです。
スタジオのミッシェルさんが「ビジャが抜けて、トップにボールが入らなくなる」と、その交代をマイナスに評価していました。それに対し、岡田さんは「ビジャにボールが入ると言っても、常に相手を背負っている」、「斜め前に出てボールを受けなくてはいけない」と返していました。
実は、ここに岡田さんの「トップにボールを入れる」際の考え方がハッキリ出ていましたね。ミッシェルさんのポストプレーの方が、所謂「教科書的なポストプレー」で、一方の岡田さんのポストプレーこそが、彼の特徴が表れています。
このプレーは「オマーン戦の戦評」(ここをクリックしてください)の2段目を見てください。私はフィールド全体の中で「斜めに下がる」と表現し、岡田監督は選手自身の視点から「斜め前に出る」と表現していますが、動き自体は同じです。

このトップの動きは、トルシェも、ジーコも、オシムもやっていなかったポストプレーで、岡田流「考えて動くサッカー」なわけです。(かなり守備を考えているので、気に入らない人もいるかもしれませんが)、もっとこの岡田流は評価されて良いのでは、というか少なくとも話題にされて良いのでは・・と思います。少なくとも、「考えて動く」と良いながら、オシム流考えて動くサッカーだけを可とする評者が多いのは、評者自身が「考えて書こうよ」と思ってしまいます。

以下、こぼれ話(というか、くだらない思い出話)・・・

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2008年06月12日

Euro開幕!

仕事が忙しく、毎晩、徹夜になります。
ただ、そのおかげで(チラ見になりますが)Euro2008の試合を見ることができます。

今年は(本来、慎重に入る第一戦目)での引き分けが極端に少なく(8試合中1試合)、また2点差以上の試合が8試合中5試合と、面白い試合が続いています。

で、気になるのが日本代表との差。
一番気にあるのが20分程度経った時間でのチームの修正です。
日本の場合、最近の数試合に見られるように、最初の時間が良かった後、相手に合わせられる。あるいは、出だしに押しまくられて、過ごしずつ相手のペースが落ちる、ということで試合が変化します。

しかし、例えば今、チェコとポルトガルを見ているのですが、最初はポルトガルペース。チェコもはりきって前からディフェンスに行くのですが、ポルトガルはチェコのDFラインとチェイスをかけたチェコのFWラインの間をうまくつくってサイドから攻めていきます。

そうすると15分過ぎくらいから、チェコはボールの奪取ポイントをハーフウエイから5ないし10mのサイドと、そこからFWに入る縦パス(ペナルティエリアの延長線上)の2箇所に設定。
DFの4枚と、中盤の3枚(この3枚はボールサイドにムービングをかける)の2ラインをしっかりとつくってきます。そして、ボールサイドに中盤の前目を一人おいて(奪ったボールをここにつなぐ。逆サイドのミッドフィールダーが絞ってくる感じ)、更にその先のフォワードの2人が動いて崩すという方法をとってきます。
チェコのペースになったのは、ポルトガルの有効な攻めの起点をサイドの相手サイド15m程度の位置と読んで、そこに対応するラインと、スペースを潰すラインの2ラインを明確にしたところだと思います。

ちなみにコメンテーターの城さんは「チェコは前でプレッシャーを」と言っていましたが、決して日本が見せるラグビーで言うところの10mラインから22mラインの間のチェイスではないですよね。
この辺りはもう少し、解説をガンバって欲しいなと思います。
(余談ですが、ポルトガルが2点目。やり方を変えたのか・・・仕事中で観ている範囲では分からず。たぶん、サイドから一旦、中央(センターサークルから少し前目あたり)にポイントをつくったのでは、と推測)

何故かというと、解説者には「煽り」だけでなく、「サッカープレイヤーやコーチのためのヒント」を与えて欲しいからです。
いま、サッカーの底辺が広がっている。そうすると、どうしてもコーチが足りなくなります。私自身、中学、高校、大学と部活動をやってきましたし、中学では県で準優勝、高校でも自分たちの代で県のベスト4まで言っていますが、常任の監督・コーチは無し。大学でも(大学は4部ですが)いませんでした。
だから、コーチの重要さはよく知っています。それで、できるだけ「体の使い方や向き」と「選手のポジショニング(ポジションではなく、試合の流れの中でどう動くか)を中心にして、試合評を書くようにしています。
ボールの扱い技術は天性や、どれだけ早く始めたかで決まります。しかし、「体の使い方やポジショニング」は後からでも指導できるからです。

しかも、「体の使い方」は単なる戦術オタク(4-5-1がすべてとか言っている人)ではなく、現実の選手指導に役立つからです。

例えば、スエーデンの選手で見習うべきは、ボールのトラップを足の前ではなく、わざと「体が横になるまでボールを引いてトラップする」こと。体の大きな選手がボールをキープしつつ、次のプレーの展開幅を拡げる上で極めて有効なプレーです。
スエーデンの後方からのサイドチェンジの有効性は、実はこのトラップから始まっています。
日本の選手のワントラップ目は技術なんですが、ヨーロッパでは「戦術」なんですね。
ちなみに日本のDFのヘタさ(ドリブル対応と、サイドでの甘さ)も、守備技術だと思っているからだと疑っています。ちなみに中学生の時に、それこそ穴があくほど読んだイングランドのサッカー教程の本には、日本で守備技術として教えられていたもののほとんどは「守備における個人戦術」として教えていました。

また、スペインかロシアだと思いますが、フォロースルーをせずに、インパクトで止めるサイドチェンジのロングキックのけり方。これは低くて早いサイドチェンジを支える技術なんです。

昔のサッカー解説者は視聴者が「プレーヤー」だったこともあり、こういう説明がしっかりしていました。
そういう意味で、いま日本には良い解説指導者はいないといっても過言ではありません。

ガンバレ!(まだ、試合は終わっていない)

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2008年06月11日

「折った指を開かなくてはならない」by NHK山本解説員

先日、「もし、NHKの山本さんなら・・・」と言うネタを振ってみましたが、やはりホンモノはホンモノでした。

本日の朝のニュース番組は、いずれも「日本水連の水着オープン化決定」を大々的に報道していました。
(各局ともコメンテーターはバラバラな発言をしていましたが)局の立場の人間は、「これで日本のメダルラッシュが期待できます」との方向、みのもんた氏に至っては「これで惨敗したら、どういうつもりでしょうね」とコメント。そして、それに加えて「選手よりもハイテクの時代になって、何か味気ない・・・」というありきたりのコメントばかりでした。

それに対して、今朝のNHKニュースの山本さんのコメントは・・・、

○ハイテクによって「決定的に競技の高速化が進んだ具体的な例」として『スラップスケート』の例を紹介し、その導入の際に日本選手が完全に道具の進化への対応が遅れた過去を紹介。そして、その際に敗因は「道具の差」ではなく、「真の勝利者は、新しい道具ではなくて、新しい道具に合わせた新しい技術を開発した選手」であることを紹介。

○このスピードのレーザーレーサーがまだ供給不足であることを紹介。従って、全てのライバルが着用しているわけではないが、これから「スピードレーサーがデファクトになる」ことで、現在着用していないライバル選手も堰を切って着用するため、混戦の状況はなんら変わらないことを紹介。

これによって(タイトルにもあるように)、「メダルが幾つ取れるかと(楽観的に)折った指を、もう一度、開いてみなくてはなりません」と警告しているのです。

ただ、山本さんのえらい所は、「悲観」ではなく「ここからが勝負」と解説していること。まさに、北島選手が言っていたように「泳ぐのは選手」であり、その競争に「新しい局面=高速化への対応」が鍵になっていくことを指摘しているのです。

ほとんどのテレビ局が(北島選手が批判した)「魔法の水着」ネタに集中しているときに、この「スポーツの競技技術」を中心においた解説。
山本さんが「本当のスポーツ好き」であることを示してくれました。
朝から気持ちが晴れる(ええ、実は今日は完徹で寝てないので、一層そう感じます)山本さんでした。

この機会に、山本さんの名文句に触れたい方はこちらへ!
山本浩アナウンサーの実況中継オープニング名ゼリフ
山本浩アナウンサーフランス大会予選編
山本浩アナウンサーフランス大会予選編 -2-
山本浩アナウンサーその名文句と大暴走

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