2008年02月20日

パッケージの真理(真理)part2

さて、先回はパッケージの話をしました。
実は今、nosignerさんという、本当に才能に溢れたデザイナーさん(このサイトをまずご覧あれ)と、これまた質的に恵まれたブランドのデザインをやっています。
私はコンセプト(ライフデザイン)、そしてnosignerさんがパッケージ(インフォメーションデザイン)をやっています。

その中で、「一つの理想」として出ているのがこの味の素「パンダボトル」。
ajinomoto_1.jpg

これ、お店で本物を見てみると分かりますが、商品を販売する為に必要な情報(成分表や諸注意など)は、すべてプラスチックのシュリンク袋に印刷されていて、買ってからそのシュリンクを剥がすと、このシンプルなボトルだけになるのです。

情報には伝えるタイミングがある。
そのタイミングを過ぎた情報(購買のための情報)を脱ぎ捨てて、食卓にいるときに必要な情報(愛されるための情報)だけになる。
素晴らしいインフォメーションデザインのパッケージです。

同じセンスに「いいちこ」も居るわけです。

いいちこの場合、化粧箱が「脱ぎ捨てる情報」に当たるわけです。

 

まあ、いいちこを初めとする焼酎のパッケージでの頑張りは(それでもワインには及ばないが)日本酒にも見習って欲しいところです。

でも、面白い芽も出ているわけで、これは第二弾。
新潟の日本酒メーカーの中では最もいいちこに近い「白瀧酒造」の「まっすぐ」というお酒です。

P1000065.JPG

今回の「脱ぐ情報」とは、あんまり関係ないのですが、このボトル(たぶん)特注品なんですね。
文字のフォントも、日本酒独自の「ボテッとした」田舎くさい書体を使わず、また古体字(これも流行)を使わずに、シンプルな処理をしています。
デザイン的に余計なのは「軽やかに、雲のように」というシール。もしシールを使うなら、ネコはいらない。この辺りの詰めの甘さは残念です。
それでも、この頑張りは評価されるべきで、製造年月日も文字通り「日」まで入っています。(そして、これは暮らす情報なのでラベルに直接印字されている)

なお、このボトルには、なんとDVDまで入っています。P1000064.JPG

出来自体は・・・・うーん、微妙なんですが、でも心意気は伝わってきます。
何より、わざと「酒造りを撮らなかった」ところは、ちょっとした粋を感じます。(でも、分かってくれる人はどれだけいるか・・・・)

これで3000円くらいというのは、ちょっと驚き。

香りと味は「うん、白瀧酒造だ」。
香りは(たぶん)嫌いな人が多いだろうなあ。僕は子供の頃から知っている白瀧酒造の二級を思い出させてくれるので満足ですが・・・・。

 

追記:これを書いてから発見しましたが、このパッケージはジャパン・パッケージング・コンペティション(JPC)で経済産業大臣賞を受賞しているのですね。うん、取るだけのことはありますよ。



posted by BLC at 04:28| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。