2007年08月23日

日本代表3世代のそれぞれ

昨日の代表ディ。皆さんは楽しまれましたか?

この日記に書いていたら、あまりに長くなったので(それでも書きたいことの1/3ですが)全て追記に回しました。
もし読まれたいという奇特な方がおられたら、「その長い続きを読む」をクリックしてください。

 

 

 

まずA代表戦

A代表戦は、前半と後半で大きく違いましたね。
その差の一つはやはり「遠藤」の存在ですね。
ただ、遠藤は評価が難しい選手です。
確かに遠藤がいることで、このチームのボールポゼッション(チームによるボールキープ)のリズムが良くなります。
しかし、アジアカップで非難された「ゴールに向かわない、ドリブルとミドルシュートが効果的に使えない」という傾向がいっそう高くなるのも、また事実です。

例えば、後半8分のシーン。
山瀬が強引なドリブルでペナルティエリア近くまでドリブルで切り込む。相手はギリギリでその攻撃を跳ね返すものの、山瀬への対応からDFラインが大きく下がり、中盤にスペースが空く。そのスペースで跳ね返えされたボールを、フリーで相手ゴールに向かって受ける遠藤。しかし、彼はその(自分の前から来る)ボールを受けた瞬間、自分自身の前進を止めてしまう。具体的には足下にボールを納めてしまう。
遠藤はここから、もう一度フォワードにボールを当てます。しかし、相手のDFラインは下がったままだから、簡単にこのボールを跳ね返す。
もし、この時に遠藤がドリブルで突っかけていたら・・・。
相手が来なければミドルシュート。来たら味方フォワードがフリーになるチャンスができる。
相手のDFラインの前で攻撃的なプレッシャーをかける(その一つの方法が中盤でのドリブル)ことをしないのは、遠藤の弱みです。
中田はここで必ずゴールに向かって小さなドリブルをしかけていました。小さなドリブルで相手を縦に崩す。それによって相手のDFラインに綻びが出来る。だから中田のスルーパスが光るのです。スルーパスはキックの精度だけではなく、相手のラインの崩しで決まります。
中田ほどではないけれど、中村の場合は、横へボールを動かしてスペースを生み出します。
それに対して遠藤は足下に入れてしまうので(その体勢からは絶対に怖いシュートは来ない)、相手のDFラインが崩れないのです。彼が「浮かしたボールのラストパス」(相手の頭を越える、ふわりとしたパス)を狙うのは、ワントラップ目のボールの置き方が、相手を崩すようにはなっていないから。
遠藤の能力なら、無理な要求ではないはず。ガンバレ遠藤。

一方、前半は相手のドリブルに対応する守備の姿勢が良かったです。
その姿勢の良さをテレビでも見分けるポイントがあります。それは守備者の「ヒザ」の位置です。
中盤で相手がパスを貰ってゴール方向を向く。その瞬間に日本のディフェンダーの「ヒザがぐっと(つま先の)前に出て、相手の足下に向いている」状態が見えれば、それが正対ポジションの守り方ができている証拠です。前半はこれがシッカリできていたので、相手がドリブルで前進できなかった。良い守備姿勢は相手の無謀なチャレンジを押さえるのです。
ヨーロッパのリーグを見ていると、相手のドリブルのボールを奪うときは足先で奪うことよりも、ヒザを前に出すことによって出来る「グランド―足首―ヒザの正三角形」の中にボールを捕まえるようにして奪うことが多いはずです。これが良い姿勢のディフェンスであり、正対ポジションのディフェンスです。
逆に後半は、同じような状況で、ヒザより前につま先があって、ヒザが外に逃げている状態(典型的なのは今野。阿部もそういう場面が多い)になっていました。結果として、相手に数メートルの前進を許す。この数メートル分が他の攻めの選手に余裕を与えるのです。同時に、守備の選手も後退する姿勢になり、その結果、相手を一発で止められなくなります。こうやって少しずつラインが後退するのです。
後半は相手チームのコンディションの悪さがもろに出てしまいましたが、そうでなかったら痛い目にあっていたはずです。

全体的に見れば、今日のチームはアジアカップのチームに比べると、攻撃は今ひとつだったように思えますが、皆さんはどうみたでしょう。
逆にディフェンスについては、阿部がツーリオに代わるだけでかなり改善されました。やはり阿倍のセンターバックが問題だったのですかね。返す返すもアジアカップ前のツーリオの負傷が残念。

 

次にU−22(オリンピック最終予選)

U-22について感じたことは、全てセルジオ越後さんが言ってくれました。私から言うことは何もありません。

この最終予選の順位決定方式は、
1)勝ち点
2)トータルの得失点差
3)総得点
4)当該チーム間の勝ち点
5)当該チーム間の得失点差
6)当該チーム間の総得点
7)中立地でのプレイオフ  です。
今回の試合前に反町監督は「第一の目標は"勝ち点3"、それから"何点とるか"」と目標を語っていましたが、動機付けとして非常に曖昧だったのではないかと思います。「4点差で勝つ」など具体的に目標づけるべきだったのでは?「行こう」という選手と、「ここはセーフティーに」と考える選手の温度差があったと思います。
これだけグダグダなら、コンビネーションをとる時間の無かった柏木を無理にでも引っ張るべきだったとも思います。
GKも西川の穴が大きすぎるか・・・。

あと、深夜に「フジテレビ」で放送されるU-17の結果を軽々しく口にした角沢アナはもう要らないです。

 

最後にU−17

負けた試合が一番面白いなんて!
U-17、本当に面白い試合を見せてくれました。しかし、それは相手が有ってのこと。ナイジェリアのチームが素晴らしかったことで、本当に見応えがあるゲームになりました。
残念と言えば「3点目」。2点差なら、「グループ3位の6チームのウチ、上位4チーム」に入る可能性がありますが、この失点の多さはちょっと痛かったです。でも、あきらめずにフランス戦に体調を整えて欲しいです。

実際、フランスがハイチに引き分けたおかげで、フランスに引き分ければ日本にグループ2位の目もあるわけですから。
(ちなみに、現在のグループ内順位は1位ナイジェリア:勝ち点6、2位日本:勝ち点3、3位フランス:勝ち点1、4位ハイチ:勝ち点1)

次のフランス戦は25日(土)24:45からフジテレビです。

直接、ゲームの話ではないのですが、韓国の放送局のカメラワークが素晴らしいですね。
まず「引いた絵を多用している」ことが素晴らしい。特にバックスタンド側でボールがプレイされると、日本チームの美しいバックラインの構成や、逆サイドの選手の動き出しが見えて分かりやすかったです。「試合の流れの途中でベンチの監督を映すなど、信じられないカットを挿入するテレビ朝日とは違って素晴らしいですね。
それから「どうして、こんなに沢山、集まったんだろう」というナイジェリアサポーターの素晴らしい応援が、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれます。ハイチの時の「テーハミング」的応援とは違って、これぞインターナショナルマッチ!というスタンドでした。

斉藤学君。途中で交代になったけど、素晴らしいドリブルとスペースへの走り込みだった。この悔しさをフランス戦にぶつけてくれ!

 

ちなみに、なぜA代表やU-23に比べて、U-17やU-20が面白いかというと、それは「彼らのトラップ技術の確かさ」にあります。
加地なんかが典型的ですし、遠藤に触れて書いてもいますが、ワントラップが足下に入りすぎですよね。次のプレーにつながらない。
対してU-17の子達は、かならずトラップでボールと体の角度を変えているのです。だから、簡単にとられないし、プレーを読まれない。U-17の方がスムーズにパスがつながるように見えるのは、このボールに対するファーストタッチの工夫が、相手に次のプレーを絞らせないからです。逆にA代表は、テレビで観ていても、次のプレーの方向性が読めてしまいますよね。
こういう最初のトラップのうまさでも、中田はすごかった。その話は、改めて。

 



posted by BLC at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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