2007年02月11日

傾聴すべき言葉は続く:2行コンセプト

2月1日に榮久庵憲司さんの言葉を紹介しました。
今日は、彼の著書を紹介したいと思います。




本自体は良くも悪くも新書。書き下ろしと言うよりも語り下ろしという感じで、体系的に彼の考えに近づくのには向かないかも知れません。

しかし、その中にも珠玉の言葉があります。
それを何回かにわけて紹介したいと思います。
まずは、18頁に紹介されているエピソードです。
彼が芸大在校時に初めて報酬を得たコンペは丸石自転車のデザインコンペで、「クイーン号」と名づけれられた女性用の自転車です。
Queen.jpg

それまでの自転車といえば地味な黒系だったのに対して、このクイーン号は白に近い明るい灰色にピンクをあしらった、斬新なモノだったらしいのです。

そして、そのコンセプトが

闇は去った、色は帰ってきた

です。

これがコンセプトの基本だと思います。
既にその原理(インサイトをエキサイトに)は2月6日の記事で紹介しましたが、「事実を元に視点の運動を伴う飛躍に繋げる」コンセプトの書き方が、ここに現れています。

これを「2行コンセプト」と呼びましょう。
1行目に「事実」が、2行目に「飛躍」があり、その2行のセット(対比)が「運動」になっている、そういうコンセプトの書き方です。

この自転車は、戦後直ぐに発表されたものです。
戦争が終わった!闇が去った!!
これは当時の(特に女性の)偽らざる気持ちだったと思います。
そして、その気持ちの上に「じゃあ、色を楽しみましょう」という誘いがある。
そういえば「贅沢は素敵だ」というのも名コピーでしたね。
これはこの文の中に「贅沢は敵だ」という1行目を内服している2行コンセプトです。


このような2行コンセプトは82頁のiMacのコンセプトにも出てきます。

「その証拠に中が丸見えでしょ、
 私に難しい秘密なんてありません」

(少し短めに書き換えています)

うまくコンセプトがかけない・・。
そんな時には「2行コンセプト」に挑戦してみてください。


posted by BLC at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 心動かすコンセプト書きたい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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