常々、思うのですが、
日本の本って「How-To本」は多いです。過去の成功をまとめて、それを紹介する。コンサルティングもそうですね。
でも、「Why-To本」というか、「これからはこうなるんだ」というマーケティング哲学的な本が少ないと思います。そういう本はほとんど「翻訳本」という形で供給されます。数少ない例外が『知識創造企業』(野中、竹内)なんですが、日本人の創造性は帰納法的だけでなく、演繹的にも働くはずです。
自分にそれだけの力があるかどうかは別にして、
「10年先に通用するブランドの方法を考えたい」という想いで現在、本を書いています。
実はこの「ブランド2.0」は、元々『ガバガバ儲けるブランド経営』の中で「場のブランディング」として考えていたもの。当時、編集に当たってくれていた出版社の社長からも「場のブランディングにテーマを絞って本を書いたらどうか?」とも勧められました。このブログでも2007年2月には「ブランド2.0」という言葉が出てきています。
「10年先に通用するブランド」の考え方が、「ブランド2.0」です。
ようやく、それが今までのブランド(1.0)との対比でまとまってきました。
もちろん、これはある種の分析道具であり、現在書いている本は「この考え方の説明」ではありません。
この考え方の帰結である「マス・マーケットでも、ラグジュアリ市場でもない、第三の道としての【お客様を素敵にするビジネス】をケーススタディーと共に紹介する」本です。
けれども、ブランド2.0という考え方のベースがある限り、今までのブランド本とは違う本に出来るのではないかと思っています。
言われてみれば確かにそうだ!
でも、今まであまり考えてこなかった!
そういうコロンブスの卵的な本にしたいと思っています。(まあ、早く書けってことです)