2010年06月24日

『お客様を素敵にするビジネス(仮)』 原稿公開 第8回

現在、執筆中の『お客様を素敵にするビジネス〜Branding in Next Decade』(仮題)の初稿原稿です。
まだ初稿ですので、皆さんのご意見を戴きながら手直しをしていきたいと思います。どうぞコメントか、あるいはメールください。
御礼として、出版時に献本させて頂きます。

○全体の構成は「序章」+「本文6章」+「終章」です。

○今回は「序章」の8/8回目です。(序章はこれで終わりです)

※本文6章は1週間以内を目標に再開します。 

過去の公開原稿:第1回第2回第3回第4回第5回第6回第7回
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本書の構成と「マーケティングの4P+P」と「ブランディングの3P+2P」

 

 さて、ここまででこの本で使う用語(そしてその言葉を使う背景にある考え方)を紹介しました。ここからいよいよ具体的な考え方や実践を紹介していきたいと思います。それではこの本の構成について紹介したいと思います。

 マーケティングには4P(製品、価格、流通、販促)があり、またそれを支えるもう一つのP(生産性改善)があることは既に述べたとおりです。ではブランディングに、それに相当するものはあるのでしょうか?私は6つのPがあると思います。そこで、その6つのPを鍵にして、関係づくりブランディングの理論と実践を考えていきたいと思います。

 

○プライスはパッケージングに

 プライスはマーケティングにおける市場シェアと同様、6つのPの上位に立つものになります。そして価格政策に代わり「誰と関係を持つか」が重要になります。その際に価格は需給ではなく、お客様の「生活尺度」で決まるのです。お客様の生活尺度と、その生活尺度に近づくためのパッケージングの重要さについて考えます。

 

○プロダクツはプログレスに

 信用が信頼に変わると言うことは、製品・サービスの完成度よりも、その製品/サービスがどう育っていくかを楽しむ姿勢に変わると言うことです。現状の商品(プロダクト)よりも未来の期待(プログレス)が重要なのです。ここではお客様と共に成長する商品・サービスづくりを考えます。

 

○プレイスはコンタクト・ポイントに

 商品・サービスがお客様と共に育つものに変わる時、そこでは単に商品・サービスを販売する為の流通(プレイス)では収まりません。重要なのはモノを売ることではなく、モノを通じて関係することですから。ですから流通ではなく、トータルな顧客接点(コンタクト・ポイント)として考える必要が生じるのです。ここではお客様との豊かな出会いの場を考えたいと思います。

 

○プロモーションはセルフ・プロモーションに

 人の欲望をかき立て、消費に向かわせる役割を負ってきたのがプロモーションでした。しかし不必要な欲望をかき立てなくても、お客様が自ら持つ自然な欲求を高めることがこれから重要になります。それが成長の欲求(セルフ・プロモーション)です。ここではお客様の欲求をいかに育てて、お客様との深い関係をつくるかをかんがえます。

 

○プロダクティビティはプロアクティビティとパートナーシップに

 このテーマは2つのパートで考えます。

 プロダクティビティ(生産性)は、モノづくりブランドを支える発電機のようなもの。直接は見えませんがその生産を支える重要な要素です。しかし、新しい時代においては生産手段を直接所有することはできません。なぜなら、それは社員の「頭の中」や「心の中」にあるもので、社員が辞めたら一瞬にして消え去るものであり、また「心意気」が無ければ完全には発揮されないものです。だからこそプロアクティビティ(自発性)が重要になります。最初に社員の自発性の開発、特にお客様の満足との競争と、そこから生まれるお客様のとの共創を考えたいと思います。ここまでは企業内のお話です。

 そして、次には企業と外部との価値づくり関係に話が進みます。

モノづくりブランディングの中心にいるのは企業ですが、関係づくりブランディングには明確な中心がありません。だからこそ仕入れ先、協力企業、流通、社会と一緒になって価値をつくらなくてはなりません。企業エゴや自前主義は新しいオープンで互酬的な関係に道を譲らなくてはなりません。企業の社会的な責任(CSR)にかわって、企業と社会との価値づくりの新しいパートナーシップが始まるのです。

 

 なお、6つの章にはそれぞれ一つ、先進企業のケーススタディーを載せ議論を深めたいと思います。ただし各企業はその分野だけを実現しているわけではありません。先進企業では程度の差こそあれ6つの課題を組み合わせて解決しており、たまたまケーススタディーで採り上げる際に、その一面に光を当てているだけであることはご理解ください。

 

 さあ、準備ができました。新しいブランディングの世界を、あなたと一緒に訪ねましょう。

posted by BLC at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | お客様を素敵にするビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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