2010年06月23日

『お客様を素敵にするビジネス(仮)』 原稿公開 第7回

現在、執筆中の『お客様を素敵にするビジネス〜Branding in Next Decade』(仮題)の初稿原稿です。
まだ初稿ですので、皆さんのご意見を戴きながら手直しをしていきたいと思います。どうぞコメントか、あるいはメールください。
御礼として、出版時に献本させて頂きます。

○全体の構成は「序章」+「本文6章」+「終章」です。

○今回は「序章」の7/8回目です。
(8回までを毎日8時前後に投稿します)

過去の公開原稿:第1回第2回第3回第4回第5回第6回
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「関係づくりブランディング」、そして「付加価値」

 

 「関係こそ価値の源泉」と考えることはもう一つの反常識を生み出します。それは、付加価値に対してまったく新しい視点をあなたに開いてくれます。

 今まで、付加価値というと「従来のモノに新しい技術・機能をつけること」だと考えられがちでした。しかし、それはやがて誰かに追いつかれますし、何よりもモノづくりの大敵であるコスト高につながります。そういった付加価値が急激に陳腐化することは、最近のハイテク競争の中で誰もが体験してきたことです。

 ところが「関係こそ価値」と考えるこの本では、付加価値とは文字通り「モノの外から、モノに付加される新しい価値」と考えます。つまり「付加価値=関係」ということです。

 現代のように変化の早い時代にあって技術・機能の陳腐化は価格に対する新たな脅威です。オープンでフェアな競争は、一方で陳腐化と価格下落が常につきまといます。

 だからこそ、付加価値に対する新しいアイデア(=モノの外にある関係価値)を提案したいのです。

 この本では十年後に輝くブランディングとして「関係づくりブランディング」を提唱するとともに、それこそが次代の「付加価値」であると提案します。

 

 また、それに伴い品質に対する考え方も変わります。

 今までの品質とは「モノの品質」でした。しかし実際に消費者が正確にモノの品質を知ることはできません。ですからこの品質とは、実際は「信用」と言い換えた方が良いのかも知れません。信用とは「ここならば私を裏切らない」というネガティブな発想です。ただし、価格どっとこむやブログなどで品質情報が自由に発信される今、はたして現在のブランドを支える「つくり手側の一方的な情報優位」が崩れる可能性はあります。ましてや、「品質が誰の目にも明らかなサービス業」では既に崩れているといえると思います。

 一方で、関係づくりブランディングにおける品質とは見知らぬ他人に対する信頼と言っても過言ではありません。日本人のようにムラ社会的な発想(顔見知りや紹介を大切にする発想)からはなかなか生まれてこない感情です。しかし肩書きではなく、「ここにいたら楽しそう」、「自分が成長しそう」という相手に対するポジティブな感情や、自らリスクを取る発想こそが信頼なのです。信頼とは相手の確かさではなく、自分の相手に対する楽観的な態度のことなのです。

 

 私は関係づくりブランディングこそ、今求められる新しい成長の哲学です。個人的には日本を変える原動力になるとさえ思っています。ただ、それはこの本を読んだあなたがどう受け止めるかに任せたいと思います。私としては、この新しい考え方をあなたと分かちあえれば幸いだと考えています。

 

 

本書の構成と「マーケティングの4P+P」と「ブランディングの3P+2P」

posted by BLC at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | お客様を素敵にするビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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