2010年06月18日

『お客様を素敵にするビジネス(仮)』 原稿公開 第3回

現在、執筆中の『お客様を素敵にするビジネス〜Branding in Next Decade』(仮題)の初稿原稿です。
まだ初稿ですので、皆さんのご意見を戴きながら手直しをしていきたいと思います。どうぞコメントか、あるいはメールください。
御礼として、出版時に献本させて頂きます。

○全体の構成は「序章」+「本文6章」+「終章」です。

○今回は「序章」の3/8回目です。
 (8回までを毎日18時前後に投稿します)

第1回第2回
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この本のアイデアを理解するために言葉を整理しておきましょう。

 

 考えを伝えるには、それを書く際に使用する言葉について共通理解が必要です。特にブランディングのような新しい分野では言葉を定義しておくことはとても大切なことです。そこで、本題に入る前に少し言葉の整理をしておきましょう。ちょっと遠回りに思えるかも知れませんが、これは内容の理解に大きな助けになるはずです。

 

「ブランド」対「ブランディング」

 

 たぶん、このあたりの言葉が一番、不明確ではないでしょうか。例えばあなたの会社の人間に、この三つの言葉の違いを述べよと聞いたら、それこそ聞いた人の数だけ答えが返ってくるはずです。しかし元々の言葉が違っていれば、そこからどれだけ議論を交わしても会社の方向性が揃うはずはありません。

 そこでこの3つの言葉の定義から始めましょう。なお、これから決めていく定義は、私の実務経験を通してもっとも多くの人が理解しやすい定義としました。

 

 ブランドとは、一義的には名称やロゴマークなどのことです。これらは通常、商標として保護します。また二義的には、スローガンやパッケージ、コミュニケーションなどを統一感と継続性をもって扱うことです。(これをブランド・アイデンティティと言います)

 なんだそんなことか、と思われたと思います。そうです、そんなことだけです。だから、誰でもブランドを持つことはできるのです。ブランドについての最初の議論には、難しい定義は似合いません。まずはこのような単純な、そして誰でも分かる定義から始めましょう。平たく言えば、ブランドとは名付けのことです。

 

 それではブランディングとは何でしょうか?

 これもシンプルに考えたいと思います。ブランド=名前(商標)としたら、その名前は何に対して付いているのでしょう?そう、ブランドとは名前、そしてブランディングとはその名前を「何に冠するか」を決めることです。商品やサービスに名付ければそれは商品ブランドになります。そして企業に名付ければ企業ブランドになります。

 この「何に名前を付けるか」ということ、簡単なように見えて、実は根本的な問題です。何故なら、昔のブランドは製品や生産者などその名前が指し示すものが具体的でした。しかし、最近では「自分たちの想い」や「他の人達との関係」などの具体性のない、実体を伴わないものまでも名付けの対象に含まれてきます。

 そのような変化がこの本を書く動機にもなっているのですが、それについてはもう少し後でもう一度お話ししたいと思います。

 

 さて、ブランドは「名付け」、そしてブランディングは「名付けの対象を決めること」です。卑近な例えをすれば、我が子に「この子にこうなって欲しい」と思う想いを定めることがブランディング、そしてそれにふさわしい名前を付けてあげるのがブランドです。

 最近ブランドについて複雑な議論が進みすぎて、この「良い名を付ける」ことの大切さが忘れられがちなのが気がかりです。我が子の例でも分かるように、良い名前を付けるというのはとても求心力がある方法なのです。もちろんその名前には意味、すなわちブランディングがある。

 この本では良い名付けをすることをブランド、その名前の対象を定めそこに意味を持たせる作業をブランディングと言います。そして、それを総称する場合はブランドづくりと言う言葉を使うことにします。

 

「マーケティング」と「ブランディング」(続く)

posted by BLC at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | お客様を素敵にするビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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