2010年05月28日

自由出版業の挑戦(3)「書籍流通のシステム(縛り)から自由になる」

自由出版と言っていますが、世の中の人から見れば自費出版に過ぎません。それをなぜ「自由出版」と強弁するのか。それは、単純に「紙と電子の選択の自由」、「定価販売(再販制)と自由価格」、そして何よりも「自分でマーケティングする自由」を手に入れたいからです。
再販制度や取次制度はそれなりに時代要請に応えてきたと思います。しかし、amazonというシステム(複数のメリットあり)、それから大型書店への集中によって、チャネルがせまくなると、逆説的に選択しうるマーケティング手段は飛躍的に広がっるように思うのです。手段だけでなく、仕掛けるタイミングも同様です。
再販制度・取次制度は、マイナーな著者を守るシステムと言われていますが、少なくとも自分の場合は仇になっています。

リアル書籍と電子書籍・・・

これについては、出版社が両方に対応していなければ、両立は不可能です。
更に電子書籍が出ている本に対して取次がきちんと対応してくれるかは疑問です。ウチはamazonに直接、「ガバガバ儲けるブランド経営」を供給しています。一冊ですので対応が早く常に在庫が提供できています。しかし、二冊目の「日本再生ブランド」はしばしば欠品になります。取次を介すると明らかにスピードが遅くなります。もし、両方を出版したら、取次の対応はもっと遅くなるかも知れません。
両方を出版する自由は現状のシステム内では難しいのではないでしょうか。

定価販売と自由販売・・・

最近では書店のマンガ棚(立ち読みお断り)に、立ち読み用抜粋版をつけているケースも見られます。しかし、販促手段として「無料で電子版(の一部)を配信すれば、それは出版社とのトラブルになります。実はコンテンツの利用に関わる詳細がきちんと契約に盛られていないからです。お試しなどの実質的な価格政策(普及政策)の自由は現状のシステム内では難しいのです。

マーケティングの自由・・・

上記も含めて、マーケティングの自由度はかなり低いと言えます。
例えば著者自らが書店周りをするのを嫌うこともあります。ちなみに最初の本では、私は自分で書店をまわって営業活動をしましたが、出版社の社長にはかなり無理を聞いて貰ったケースです。
その他に、出版社ではなく、私が日経の広告を打ちました。これも裏技があるのですが、あくまでも陽の当たらない世界です。
マーケティングの自由も現状のシステム内では難しいのです。

つまり、「自由」出版とは、

・商品政策
・価格政策
・プロモーション政策
 の3つの自由を
・新しい流通(amazonやiPad等)で行おうというもの。

もちろん、それに関わる困難も多大です。
出版社としての「信用」は今まで非常に大きく(出版社が実質的な校閲を行い、不良な本が出ない役割を果たす)、それを越える方法を考えなくてはならないのです。

それは何か?
それが月曜日のテーマです。
(土日は更新をお休みします)


posted by BLC at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自由出版について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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