2008年08月03日

オールスターなんて要らない

たとえFWが外国人選手でも、中盤を完全に圧倒しながら得点のとれない日本と、中盤を制されても、シッカリとしたゴール前のDFと、圧倒的(対日本比)な決定力の韓国、という国の個性が出た試合でした。

逆に、FWが外国人でも同じ得点不足に陥ると言うことは、日本の得点力不足は日本が理想とする試合の進め方にこそ決定的な問題があるように思えてなりません。
それを言ってしまうと日本の決定力不足はほとんど克服できないと言うようなネタなんですが。

韓国のシュートは、例えば最初の日本のピンチ(中沢が切り返しで抜かれてシュートを打たれたシーン)にも表れるように、シューターが自分で持ち込んで打っているシュートが多い。

それに対して、日本の選手は「最後のパスを受けて打つシュート」が多い。ということはシュートのリズムが自分のリズムで打つのではなく、パスのリズムに合わせてシュートを打つことになるのです。
だから、日本の方が「美しいチャンス」は多いし、完全に「崩して」いるように見えます。そして相手のDFも防ぐのに苦労しますが、同じように日本のFWも、「本当はどこにボールがくるか分からない」状態なのです。(おお、QBK!)

これで、昔のフランスが「得点力不足」に悩み、一方イタリアは「少ないチャンスを確実に決める」理由が少し分かったような気がします。
フランスの場合、つないで最後にFWがあわせる(アンリは少し違いますが)パターンが多い。つまり、シューターが人に合わせるパターンです。
それに対してイタリアは、FWが最後のところで踏ん張って前に進みながらシュートを打つことが多い。つまり、自分のリズムの中で打っている訳です。

もちろん、これは仮説です。
しかし、日本の決定力不足というのは、「日本のFWの質」というよりも「パスでFWに合わせるプレースタイル」の方にあるのではないでしょうか?
日本のFWにはエゴイスティックさが足りないという問題も、「自分のリズムでシュートを打った方が、人からもらうパスよりもリズムが取りやすい」と考えれば、性格の問題と言うよりも、シュートへのアプローチの問題に還元されると思います。

ただ、もちろんそれだけではないわけで、ユーロを見ていると、ヨーロッパのFWは位置取りの変化が巧いことが分かります。前に引っ張っておいてから裏に回るとか、逆に一瞬遅れてから一気に前に出てくるとか。
それに比べると、日本のFWは試合中に手を上げて単純にボールを待つことが多いようにも思えます。(ただし、アジアのFWをダエイをのぞくと、この辺りはあまり巧くない)

まあ、日本のプレースタイル(サイドで崩して、最後はFWにピンポイントで合わせる)こそが、日本の得点力不足の原因ではないか、とか、あまり他の人から聞いたことがないので、一つの仮説として書かせていただきました。

じゃあ、どうするかというと、FWがつぶれてMFが合わせるという日本的な解決方法が今のところ一番でしょうね。(じゃあ、巻か)

あるいは、この間から申し上げているように、「ムービングポストがフリーになって短いドリブルからシュートを打つ」という方法(この場合は大久保か達也、前田がチョイス)ではないかと思います。

 

ちなみにタイトルの意味は・・・
1)ただでさえ、厳しい年間スケジュールなのに、この1週が無駄になる。
2)そして、多くのJリーグファンが1週間、本当におもしろい試合(つまりJリーグ)を見られない。
正直、こんなオールスターは止めるべきだと思います。
(犬飼氏も、試合の結果より、こんな無理を強いたことを責めるべき!)



posted by BLC at 18:26| Comment(1) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

はじめまして。
自分でもブログを書いている
●小さな広告制作会社の代表(CD・C)
●サッカーファン(ただし、Jリーグは見ずに
代表試合をテレビで観戦程度)…の者です。

何かの検索の流れで ←しばらく前で忘れた!
こちらを発見しました。

今回の「シュートを打つ人のリズムや主体性」を
考察した記事は、なるほどー!と思いました。

常に「しとめてやる」と考えている、
巧くて強心臓なフォワードなら違うかもしれませんが
(したなめずりをしているような!)そんな人
日本人じゃいないでしょうからね。
だから、シュートを(一瞬でも)余裕を持って打てない。

サッカーは、つい経営論や日本人論にも
結びつけてしまいます。私は、野球にはまるで興味が
ないんですけど。← ここが自分でも不思議です。

これからも、たびたび寄らせていただきます。

※7/27の「公共性が高い広告」の記事と映像も
感心しました。
Posted by 川島孝之(表参道の小さな広告屋から) at 2008年08月10日 13:40
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