2008年07月31日

ナイキと搾取工場

ちなみに、安愚楽牧場への抗議メールは見事に無視されました。
今回は、その話の続きで、ブランドと「リスク管理」の話を。

 

ナイキといえば、もはや知らない者はないブランド。


のマークは、もはや(文字通り)言葉のいらない世界の共通語です。

しかし、そのナイキも何度か深刻なブランドの危機を迎えています。
一つは「プロスポーツのイメージ低下」。ナイキがブランドイメージの核としていたプロスポーツが「お金に汚く、セルフィッシュ」と評価され始めたとき。一時、ナイキの広告が級にプロ選手を辞めて、「部活」シリーズなどに変わったのは、そういう理由です。

そして、それよりも深刻だったのが1997年にNGOから指摘された(俗に言う)「搾取工場」事件。
ナイキが東南アジアにある委託工場(ナイキは自社で工場を持たないファブレスメーカーである)で、児童労働、低賃金労働、長時間労働、性的行為の強要、強制労働、などの問題点の存在が明らかになった事件です。

ただ、このような搾取工場は、他のメーカーでもあること(良いことではないが)。
では、なぜナイキが大きな問題になったのでしょうか?

もちろん、ナイキは世間の注目を集める大ブランドであり、そういう広報戦略がNGO側にあったとおもいます。

しかし、本質は「ナイキユーザーが自分の問題」と考えたからではないでしょうか?

ナイキユーザーにとって、ナイキを買うということは「ナイキのメンバーになる」ということ。ナイキの考え方を支持している、ということを表しています。
ということは、「ナイキが搾取している」のではなく「自分が搾取している」と、どこかで感じているのではないでしょうか。

そう考えると、ナイキの迅速な対応も分かるはずです。
社会の問題ではなく、「ナイキ・コミュニティの問題」なのです。

そういうお客さんをどう思います?
日本で言えば「Jリーグの大分サポーター」がそのタイプですね。(ペットボトルを投げ合う埼玉と大阪のサポーターは全然違う)

鬱陶しい?

ナイキのブランド力は、こういった「ナイキに参加する消費者」で出来ているのです。
そういう鬱陶しいお客さんを、あなたの会社は持っていますか?

 

 

ちなみに、不易流行通信の過去の号をごらんの方は、コイデが結構なクレーマーだと言うことはご存じでしょうが、そのコイデにして全く返信してこなかったのは安愚楽牧場だけですよ。



posted by BLC at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 不易流行通信番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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