2008年08月31日

光の館、星の降る里

今、関東圏の天気はおかしくなっています。あまりにも不自然。
崩れたバランスを取り返すべく、私は今、十日町の「光の館」に来ています。
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開け放たれた天窓から見える天の川と、遠く聞こえる虫の音は、人の心のバランスを整えてくれます。

新潟は観光地としては驚きのない平凡な土地です。
でも癒しの地としては、どこにもないすばらしさを持っています。

さて、そのすばらしさをお伝えしたいのですが、来る途中のタクシーに携帯を忘れてきてしまい、写真が撮れません。
十日町市が提供している写真で我慢してください。
光の館(外観)

光の館(アウトサイドイン天井)

光の館(浴槽)

ちなみにE−mobileは使えます。

 

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2008年08月27日

ネーミングの妙「健康家族」

会社名(ネーミング)って「自分は誰だ」ということを示すためにある!
・・・・って思いこんでしまいますね。

「当たり前だ!それ以外に何のためにあるのだ」と思われると思います。
かくいう私の会社も[Brand]+[Logistics」、つまりブランドの後方支援を行う会社、という意味です。

 

実は、いま「健康家族」という通販会社(「健康にんにく卵黄」などの商品でお馴染み)の通販番組を見ていたら、同社の社長が登場して、こう発言。

社名の意味は、「家族全員が健康になって欲しい。その気持ちをストレートにつけました」とのこと。

もちろん、これは健康家族のPR番組での発言です。
しかし、「お客様の成長」を名前に出来るって、ブランド2.0的で実に素晴らしい。

「ウチの会社はこうだ」
「ウチの会社の得意はこれだ」
「ウチの会社の事業はこれだ」

こういう名前はありますが、「お客様にこうなって欲しい」という表現というのは難しい。
そういう意味で「健康家族」というのは、なかなかに良いネーミングではないかと思います。

Yahoo!, Googleなんかは、コレに近い名前かも知れません。

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2008年08月21日

真夏の心霊スポット???「最後の教室」

既に今月初めにも記事を書きました妻有プレトリエンナーレ、「越後妻有大地の祭り2008」。
前回の「これはアートか?」の続編があるのです。
・・というか、このネタは納涼お盆特集にとっておいたのですが、忙しさですっかりアップを忘れておりました。で、今日ようやくアップ!

みなさん、クリスチャン・ボルタンスキー「最後の教室」という作品を知っていますか?

知らない方は、まず下のHPをご覧下さい。
http://park18.wakwak.com/~prospector2/works/AP09.htm

今は廃校になった学校を、一流の美術家によって「記憶」として蘇らせる。
ちょっと、ほろっとくる作品のイメージ。すてきでしょ。

さて、そのイメージをシッカリ心に刻んで「漂流する」をクリックしてください。

※ちょっと、クリックする前に・・・。
  31日には儀明劇場で、文楽人形公演「儀明遥想-はるかなるおもい-」が開催されます。
  私も観に行きます。
  で、「光の館」に泊まります。

  実は、この日、光の館にキャンセルが出たのです。そこで、ある人が急遽押さえてくれました。
  まだ、「私の友人です」とその人にお願いすれば、泊まれそうです。(今、6人くらいしか泊まらない)
  もし、興味がある方!至急ご連絡を下さい!!!

漂流する
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2008年08月18日

キャラ界があつい(渋谷の片隅で、あるいはPpstpet V.4登場)

暑いですね。言いたくないけど、暑いです。
結局、お盆は家で倒れていました。目の前に広がるはずの海は、その手前の人の海にじゃまされ、ちょっと降りていく気にもなれない。更に家の回りはどこも渋滞。結局、クーラーの効いた部屋で、オリンピックを見つつ、そしてアナウンサー(実況、インタビューとも。特にインタビュアーの勉強不足は最悪)の質の低下に辟易としつつ、ひたすら体力の回復に努めておりました。

そして、今日から仕事再開。さっそく湘南新宿ラインの渋谷駅に降り立つと、そこは地方キャラのメッカ(というほど多くはありませんが)に。

まずは地方キャラではないが、東日本限定で、何となく大宮以北色の漂うスーパースター!
クリックすると拡大します
クリックすると拡大しますクリックすると拡大します

こいつの魅力は涙目なのですが、隣には新しい涙目キャラが!
クリックすると拡大しますクリックすると拡大します
群馬のキャラで、最初は「なんだこりゃ」と思っていたのですが、この「純真な目」に見つめられると、不思議と群馬が許せてしまう。やはり目力でしょうか?

目力といえば、その隣のやつも負けていなくて、
クリックすると拡大します。
会津です。「・・日本が」とか大きな事を言っています。

あと、これは岩手(平泉)だったかな?
クリックすると拡大します
地味に見えますが、なんとなく郵便貯金の「ますますくん」に似ているタッチです。もしかしたら、けっこう素性が良いのかも知れません。

そういう訳で、本題です。

いよいよポストペットにバージョン4が!
バージョン3が出てから、もう5年近く経っているのでは?
なにせ、その前のPostpet2001から、もう10年近く経っているのに、その間のバージョンアップが2回という超悠長ソフト。
実はPostpet V3までは、小出ユリ子さんがクレジットされていました(V3ではSpecial thanksだったけど)ので、今回が初めての「ぜんぜんノータッチ」ソフト。だからこそ、楽しみです。

Postpetの登場は、当時、夫婦で持っていた「インターネットは(グローバルネットワークではなく)、顔見知りのローカルコミュニケーション」というコンセプトと、「八谷和彦さん」という稀代のアーティストとの偶然で幸運な出会いでうまれたもの。(偉そうに言っていますが、私ではなく、ユリ子さんの実績ですね)
「インターネットが顔見知りのコミュニケーションツール」だとしたら、「メールは気分を伝えるものでなくては」というビジョンをまさに具現化したのがPostpetだったのです。

あれから10年。「携帯メール」という『気分を伝えるコミュニケーションツール』が登場した後の時代をポストペットがどう歩むのか?
ぜひ、この「Postpet 4 you βサービスサイト」をお訪ね下さい。

(どう歩むか?モモの事だから、ふらふらと寄り道して歩むのでしょうけど)

ついでに、「せんとくん」について。

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2008年08月16日

サッカー界に正気が帰ってきた(ほんの少し)

川渕氏の前半の功績は素晴らしいものだった。
そして、後半の正気の失い方は、ヒデヨシもかくありなん(いや、さすがに言いすぎだが)というものであった。

しかし、それは川渕さんという異常なまでの成功者のご乱行だと思ってあきらていました。

では、今は正気か?

犬飼さんは、「秋冬等という暴論(日本の1/3にあたる道県にJリーグの道を実質的に閉ざす暴論)」を掲げる一方で、日本協会が一番やら無くてはならない「普及」については何も語らない。
川渕さんは少なくとも「普及」が一番大事だと考えていた節があります。それが彼の偉いところ。

五輪チームは、
監督は「戦い方に悔いは残っていない」、「自分たちの力を全部出して、ひとつになって戦ったが、勝てなかった。選手には、メダルに値するパフォーマンスだったと言ってあげたい。」と発言。
某選手(PKを取られた選手です)は「サッカーに勝っても、試合には負けている。それは米国戦も一緒。」と仰る。

もう、日本のサッカー界は正気ではいられないのかと思いましたが・・・。

ワールドカップ最終戦、第一戦の試合開始時間が決まりました。

対バーレーン代表(マナマ市ナショナルスタジアム)
2008年9月6日(土) 21:30(現地時間)キックオフ予定 
 *日本時間:9月7日(日) 3:30
 ※現地時間18:30 開門予定

やっと、まともな試合時間に!
もちろん、時差は厳しいでしょうが、やっと正気な時間に試合が行われます。

もちろん、見る方は大変ですが、選手の体を考えれば、そんなことは気にする事じゃない!

 

ちなみに、女子サッカーは「正気とか、正気ではない」とかいう低レベルな話ではないので、ここではふれません。

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2008年08月14日

何も残らなかった(と言っても過言ではない)試合

前の2試合、特にナイジェリア戦は「世界が見えた」戦いでした。
世界に追いついた戦いとは言えません。ただ、日本の良い点、悪い点がシッカリと世界の中で位置づけられた試合であり、改善に向かう試合でした。
つまり、日本得意の「改善」が問われるのが、オランダ戦だったはずです。

結果的に最小点差になったのは、オランダの出来が信じられないほど悪かったから。暑さに弱かったというレポートもありましたし、トラップを見ているとグラウンドの悪さもあったのでしょう。それでも、オランダは酷かった。

しかし、それ以上に酷かったのは日本。
結局このチームは「安田(20)」(昨日はお休み)、「内田(20)」(こちらもお休み)、「長友(21)」、「森重(21)」、「香川(19)」という個の力は確認できたものの、これらの選手(特に最初の二人)が抜けると、ほとんど機能しないというチームだ、と言われても仕方がありません。
日本の一つの可能性を見せたサイドの崩しは、安田と内田が抜けるとほとんど機能しなかったこと。これはチームとしての完成度が低かったと言えます。
相手が蹴ってくるのに対して、日本も前に焦りすぎるサッカーで、自らの優位点を自らが手放した感があります。これはA代表でも見られることですが、蹴ってくる相手に蹴り返してしまう癖があります。(典型的なのが3月のバーレーン戦)
いずれにしろ酷いという意味は、日本のチームのレベルがもともと低いということではなく、日本のチームが自ら崩れていったことにあります。

 

さて、全体を通じて残念だった点は2つです。

一つは反町監督。
既に反町監督のサッカーはつまらないという話は書きましたが、結局のところA代表や(前回の)U-20 代表と比べても、ボールの取りどころに意図が見えない、主導性が見えない。反町さんの小器用さが悪い方向に出たのか、リアクションサッカーに過ぎました。
守備的なサッカーでも主体的なサッカーは出来ます。しかし、反町さんのサッカーは、相手に合わせすぎたように思います。「何をしたいのか分からない」というのが正直な感想です。

もう一つは、85年組(23歳)、86年組(22歳)の選手。
上に上げた選手は皆、21歳以下の選手です。つまり最近、選ばれた選手。それに対して85・86年組はこのチームの立ち上げ時からいる選手で、かつ年齢的にも完成に近づく年代。谷口の場合は、ずっと選ばれなかったとも言えますが、本田圭祐は?梶山洋平は?本田拓也は?あるいは平山相太は?

正直なところ、私の日本サッカーに対する楽観は、梅崎(浦和)、柏木(広島)、金崎(大分)、柿谷(C大阪)などの存在であり、つまりは87年以降生まれの選手に素晴らしい素材がいることです。つまりアテネ以来の谷間(一部、谷底と呼ばれている)の時代は終わると思っているからです。

ただ、85・86年組にはリベンジを期待したい!
アテネ年代は、闘莉王、松井、駒野、啓太、今野、長谷部、川島、寿人などA代表で力を見せ始めています。そして何よりリベンジ王は中村俊輔。ぜひ、85・86年組には頑張って貰いたいと思います。

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2008年08月13日

コーチと個人戦術

お盆なので、思い出話を。

私達が高校生の時、ウチのチームには素晴らしいコーチがいました。
柏木さんというコーチで、見た目は今の私に負けないくらい丸々としてました。しかも、本業はガソリンスタンドのオーナーなので、本当に「仕事の合間を見て」コーチにくるので、週に1回も会えれば良い方でした。 しかし、このコーチ、高校時代に全国高校サッカー選手権大会で3位(当時のチームメイトには、現レッズ監督の藤口 光紀氏がいた)に輝いた人でもありました。(まあ、そうは見えないくらい丸々としていましたが)

このコーチが教えてくれたのは、徹底的に「個人戦術」。
毎日毎日、コーチが教えてくれるのは、「トラップ」と「インサイドキック」だけ。

インサイドキックで言えば、コーチ曰く「インサイドキックが出来れば他のキックは要らないくらい重要」で「30mくらいの距離はインサイドキックでシッカリ出すべき」だそうです。
この時代では正直、異説なのですが、実際に現代サッカーでは、この説はもう当たり前です。

トラップで言えば、このコーチの教えでは、「トラップはボールを待っては駄目、必ず一歩でもボールに寄ってトラップすること」を教えられます。
何故か?
それはボールに寄ってトラップする方が難しく、しかし相手の選手が居る以上、ボールに寄ってトラップせざるを得ないから。だったら実践的なトラップをする方がよい。しかも、ボールによると当然相手も寄ってくる。(当たり前ですが、もし相手が寄ってこなかったら、トラップした相手を自由にしてしまうからです)
そうすると、ボールに寄りながら「引きトラップ」(ボールに寄りながら、トラップの際にボールを引きながらトラップすることで反転し、相手を置き去りにするフェイント型のトラップ)をすることもできます。

つまり、普通にトラップすると次の動き出しがワンテンポ遅れてしまう。それに対してボールに寄ることで、そのまま相手を振り切って前にトラップしたり、相手が着いてきたら引きトラップで反転して抜けたり、とプレーの幅が非常に広がるのです。

それでは、なぜ皆がそういうトラップをしないのか?
それは、ボールに寄りながらのトラップが(止まってトラップするのに比べ)格段に難しいからです。なぜならボールのスピード+自分のスピードなので、トラップの難易度が急激にあがるからです。しかし、このコーチのすごいところは、それが「技術」と結びついていること。
コーチが教えてくれたのは「ケンケントラップ」。トラップするときに「ケンケン」(片足で2ステップする)するのです。そうすると、トラップする足(ケンケンの時に地面に着かない足)に力が抜けて、シッカリとトラップできます。しかも引きトラップもすごくやりやすい。

インサイドキックにしても「30m」蹴るには、重要なのはけり足ではなく「立ち足の膝のおくり方」にあることなど教えてくれました。ではコーチが30mのインサイドキックにこだわったのは、「受け手が次のプレーに移行しやすいのはインサイドキックで蹴られた素直なボール」だからです。
ウチのチームは逆襲速攻をベースにしたチームでした。そういうチームはインサイドキックやインフロントキックで大きく展開するのですが、そのボールは浮き球のためトラップで流れが止まる。だからインサイドキックでワントラップがそのまま次のプレーに流れるようにプレーさせているのです。

ちなみに、僕は当時から左サイドバックでしたが、「トラップは右足で」と教えられました。
左サイドバックは主に自分の右側からボールが来る。つまり、体が右側に開いてプレーをします。そのときに右足でトラップすると、その足が次の一歩目にストレートにつながります。左足でトラップすると一歩目が止まってしまうのです。ここでも、「技術が次のプレーにつながって」いるのです。

いや、正確に言えば「次のプレー=戦術」のイメージがあり、それを達成するために「技術」があります。しかも、その技術に「具体的な解決方法=ケンケントラップや立ち足のおくり方」という解決方法が提示されます。つまり「技術は個人戦術まで昇華されなくてはならない」のです。

もちろん、「相手のどちらの足でトラップさせるかを意識してパスを出す」ことは、もう当たり前に教えられました。コーチ曰く、「パスを受ける選手に、次にどういうプレーをさせるか、をイメージしてパスを出す」ということが必要なのです。

こう書いてくると、私の今までの記事で言いたいことが分かると思います。
日本の選手のトラップは「トラップとして独立して」います。これを「技術」と言います。
しかし、トラップを「次のプレーへの流れ」で考えれば、これは「個人戦術」です。

まさに全ての技術が「個人戦術」のレベルに高められていた選手が中田英寿でした。
逆に技術が技術のままだった(過去の話ですよ)典型が、かつての中村俊輔だったのです。
デルピエロ(体が小さいので日本のFWの見本になります)がすごいのは、ワントラップ目が「自分の得意なキックの位置への移動課程」になっているからです。
私は「中盤のトラップとFWのトラップは違う」と書きましたが、これはそういうことです。自分の一番良い形にもっていく技術が日本選手に不足しているのです。

もし、この記事を読んでいるお父さんコーチがいたら、ぜひこの「次をイメージした技術」を子供達に教えてあげてください。

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2008年08月12日

今年の鎌倉花火大会

毎年恒例のコイデ家鎌倉花火大会は、残念ながら今年は中止になりました。
毎年、楽しみにしている皆さん、スミマセンでした。

今年の花火をお届けします。
今年も打ち上げ場は、我が家の真っ正面でした。

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2008年08月11日

オリンピック 対ナイジェリア戦の追記

改めて再放送を見返した感想を。

 

1.日本選手のFW陣は「ワントラップ目の置き所」が悪いのです。

典型的なのは失点直後のチャンスにおける谷口のトラップ。
テレビ中継を見ていた人は、「谷口打て!」と叫んだと思いますが、実は完全に足下に入れている。本田にもその癖があります。本田のシュートは足下に入りすぎて、鋭いけれどキーパーから見やすいシュートになっています。(体から離すと、打つコースがわかりにくくなる)

逆にナイジェリアの2点目は、ワントラップ目を少し体から離すことで、次のプレーには体重を踏み込んでいます。
アナウンサーは(まあ、彼はサッカーを知らないので)、「トラップが流れましたが」と行っていましたが、流れたのではなく、「トラップを流してボディーシェイプを整えている」のです。
このプレーが上手いのが、田中達也だったり、大久保だったりします。

日本の選手は「中盤のトラップ」と「オフェンスのトラップ」の切り替えが出来ていないように思えます。オフェンスのワントラップ目の目標は、きちんと止めることではなく、できればワントラップ目を相手のDFの裏側に止めることなのです。(この天才がロマーリオ)
あと、何かの試合で、胸トラップをわざと大きく弾ませ、相手選手の裏側に入ったFWがいたなあ。
日本選手のトラップって、巧い下手の前に「一種類しかない」ことの方が問題だと思うなあ。

日本選手のトラップについての考察はこちらをご覧ください。

 

2.守備に関しては「ドリブルに対する対応が悪い」の一言に尽きます。

典型的なのは、80分に中盤の真ん中で本田拓也が相手の全くスピードのないドリブルに、入れ替わられたシーン。守備的な中盤としては、もう目も当てられないようなミス。
日本の守備は本当に腰高なんです。プレッシングを信条にする以上、密集からボールを持ち出させてはいけない。なのに日本選手の場合、相手の一人の選手を、2人から3人でボールを囲みにいっているのに、簡単にこの一人に持ち出されることがあります。
これは偶然ではなく、(たまたま高校時代のチームメートが得意なプレーだったので覚えていますが)こういう狙いのプレーがあるのです。まず腰高の選手の足にわざとボールをぶつける(腰高の選手は、ボールが当たると動きが止まる)。そして、その跳ね返りのボールを自分で引っかけて、密集を抜けるのです。これ、見た目は悪いのですが、ものすごく効果的なプレーです。確かペレもこういうフェイントを持っていたよなあ。

もちろん、日本のドリブル対応の一番悪い点は、ドリブルにずるずる下がっていくこと。ドリブルを止めるよりも、ウエイティングの方が高いプライオリティーになっております。
ナイジェリア戦の2失点はいずれもこのパターンです。

日本選手のドリブルに対する守備はこちらをご覧ください。

 

えーっと、つまり日本の弱点は、個人戦術(ボディシェイプ、トラップのボールの置き方、ドリブルに対する対処)にあるのですよ。
でもブログとか見ても、「得点力不足」とか、「なぜシュートを打たない」とか、「スピードに弱い」とか、曖昧なんですよ。
結局、そういう「何が悪いか」ではなく、「次に具体的に何を改善するか」が、子供達のサッカーのレベルをあげ、ひいては日本のサッカーレベルをあげることになると思います。私のブログが徹頭徹尾、プレイの中での戦術を書き続けているのは、まさに日本の選手に、「技術」と「戦術」の線引きが見えるような気がするからです。戦術の基本は「4-2-3-1」などではなく、「1対1の個人戦術」にあります
少年サッカーの決勝を見ても、残念ながら個人戦術で見るべきものがなかった。ここは実は日本サッカーの弱点かも知れません。(この辺り、布先生は徹底していたような気がするなあ)

 

僕は今まで、わりと日本の指導者を信頼しているところがあったのですが、最近、いつまでたっても「個人戦術」が改善されていないことに不思議を感じています。いま、指導の現場はどうなっているのでしょうか?
どなたかコーチの方に教えていただきたいです。

 

ちなみに、「トラップ」と「ドリブル」が、U-23の最大の弱点、というネタは、もう既に書いてましたね。

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3人目からのゴールへ(五輪サッカー:ナイジェリア戦)

オリンピック代表は本当に残念でした。
日本のこの年代(から下)には、優秀な選手が多くいます。
今回、選ばれなかった選手でも梅崎(浦和)、柏木(広島)、金崎(大分)、柿谷(C大阪)などの好選手が居ます。もちろん、安田、内田、長友や香川も素晴らしい選手です。

で、今回のオリンピック代表です。

私は日本のサッカーを見せてくれたと思います。特に両サイドが素晴らしい押し上げを見せてくれました。

サッカーというのは残酷なスポーツで、せいぜい入って1点とか2点のスポーツ。だから結果だけでは分からない。その典型が「マイアミの奇跡」。あの奇跡は「ブラジルに勝った」ことではなく、あれだけ攻められて一点も取られなかったことでしょう。 そういう意味で「内容」を見ることにすると、この試合は日本のチームの可能性と限界をみせてくれた興味深い試合でした。

可能性は、サイドで数的優位をつくって崩す攻撃方法。
サイドでの動きに、ナイジェリアもほとんどついていけなかったと思います。特に、前に切り込もう(安田、内田)という動きがよい。奈良橋、相馬の頃は「切り込むサイドバック」が基本でしたが、最近のサイドバックは無理をしなさすぎました。その点、この二人は素晴らしい動きでした。
サイドで押し込んでから中央に展開する動きもスムーズ。正直、オランダ戦が楽しみでしかたありません。

逆に限界といえるのが、シュートの際のボディーシェイプ(体勢のもっていき方)。前にも書いたように、自分のタイミングで打てないというのは、大チャンスであっても、なかなか決めきれないのです。
例えば、アメリカ戦の森重がそうですし、ナイジェリアもゴール前でふかしてしまいました。

一方、ナイジェリアの2得点も、日本の1得点も、自分の体の前にボールを置けている。この差です。
また、女子サッカーがニュージーランド戦で失った得点も同じように、ペナルティエリア辺りが非常に良いボディーシェイプからシュートを打たれています。

そういう意味で、一番残念なチャンスは、後半の後半(87分)に内田が外したミドルシュートです。あれが、一番悪いプレーです。
あれこそ日本が取らなくてはいけない3人目からのゴール。
一人目と二人目が前へ相手を引っ張り、その空いたスペースを3人目のMFが使う、こういうプレイは絶対に外してはいけません。なぜならボールがマイナスですので、シュートの際のボディーシェイプが良いからです。

単純に「得点力不足」と書きますし、「シュートを打たない」とも言われていますが、私はシュートに入る前の「ボディーシェイプ」というか、シュートに入る前の正しい位置取りの問題だと思います。
ここに日本のFWの欠点が集約されています。
そういう意味では、FWもそうですが、むしろ得点のとれるポジションに入り込むMF(モリシや中田)が必要なのでは?
柏木、柿谷(私にはMF)、山瀬に期待します。

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2008年08月10日

「サイン」が「デザイン」になる駅

前に長岡の駅のピクトグラムを紹介したことがありました。

先日、長岡に帰ったついでに更に写真を加えてきましたので、ご紹介します。
(すべての写真はクリックすると拡大します)

さて、通常の駅のサイン類は、おおむねこんな感じだと思います。

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たしかに上の方にハッキリとしたピクトグラムがあり、わかりやすさを追求しています。

しかし、前に福岡の地下鉄に使われているピクトグラムを紹介したように、ピクトグラムという「サイン」は、巧く設計すれば「デザイン」に変わるのです。

そして、それはわざわざ新しく凝ったデザインにする必要もないのです。

長岡駅を飾るピクトグラムの紳士淑女の活躍をご覧ください。

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でも、贅沢を言えば、後もう少し工夫があると面白いのですよね。

例えば長岡のピクトグラムは、サイン(単純化された形象)も、人間サイズまで拡大すれば、まったく新しい「人間もどき」に見えてくると言うことです。

とすれば、もっと人間っぽくても良いのではないかなと思います。
たとえば、女性のピクトのウチの一人が異常に見栄っ張り(首飾りをしたり、アクセサリーをじゃらじゃらさせたり)だったり、エレベーターの一人が隣の人にキスしていたり、待合室で皆、背筋を伸ばしているのに、一人だけ眠って後ろに倒れそうだったり・・・。

そこまでいくと、サインもデザインになるように思えます。本当に、もう一歩で日本で一番ユーモアの効いた駅になるのになあ・・・、惜しいなあ。
そして、そこまでいくと、あとここまではもう一歩なんだよなあ。

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ガンバレ

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2008年08月05日

始まっています!(プレ)妻有トリエンナーレ

来年(2009年)はニイガタにとって、いろいろある年です。

・NHK大河ドラマ「天地人」 主役:直江兼続
・新潟ときめき国体開催
・JRディスティネーションキャンペーン
そして
妻有アート・トリエンナーレ 大地の芸術祭

そして、この8月1日から31日まで、妻有でトリエンナーレの先駆けとして、特別展が開催されています。

妻有トリエンナーレの魅力は、アートに対する自然物の巨大さ。屋外展示なので展示物は大きいのですが、それ以上に周りの自然が大きすぎる。そうすると、アートが気持ちよくむなしく、一方でアートでないものさえ意図せずアートに見えてきます。その楽しさが妻有の魅力です。

是非、8月31日までの会期中におたずねください。
(以下の写真はクリックすると拡大します。)

アートです。
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アートではありません。(2年前はアートの展示台に使われましたが)
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アートです。
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アートではありません。
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アートです。
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アートではありません。
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アートです。
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アートではありません。
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アートです。
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アートではありません。(犬も)
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アートではありません。
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地元の夏野菜とビシソワース、そしてお米パンです。

すばらしい美味しさのお水です。
アートです。
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2008年08月03日

オールスターなんて要らない

たとえFWが外国人選手でも、中盤を完全に圧倒しながら得点のとれない日本と、中盤を制されても、シッカリとしたゴール前のDFと、圧倒的(対日本比)な決定力の韓国、という国の個性が出た試合でした。

逆に、FWが外国人でも同じ得点不足に陥ると言うことは、日本の得点力不足は日本が理想とする試合の進め方にこそ決定的な問題があるように思えてなりません。
それを言ってしまうと日本の決定力不足はほとんど克服できないと言うようなネタなんですが。

韓国のシュートは、例えば最初の日本のピンチ(中沢が切り返しで抜かれてシュートを打たれたシーン)にも表れるように、シューターが自分で持ち込んで打っているシュートが多い。

それに対して、日本の選手は「最後のパスを受けて打つシュート」が多い。ということはシュートのリズムが自分のリズムで打つのではなく、パスのリズムに合わせてシュートを打つことになるのです。
だから、日本の方が「美しいチャンス」は多いし、完全に「崩して」いるように見えます。そして相手のDFも防ぐのに苦労しますが、同じように日本のFWも、「本当はどこにボールがくるか分からない」状態なのです。(おお、QBK!)

これで、昔のフランスが「得点力不足」に悩み、一方イタリアは「少ないチャンスを確実に決める」理由が少し分かったような気がします。
フランスの場合、つないで最後にFWがあわせる(アンリは少し違いますが)パターンが多い。つまり、シューターが人に合わせるパターンです。
それに対してイタリアは、FWが最後のところで踏ん張って前に進みながらシュートを打つことが多い。つまり、自分のリズムの中で打っている訳です。

もちろん、これは仮説です。
しかし、日本の決定力不足というのは、「日本のFWの質」というよりも「パスでFWに合わせるプレースタイル」の方にあるのではないでしょうか?
日本のFWにはエゴイスティックさが足りないという問題も、「自分のリズムでシュートを打った方が、人からもらうパスよりもリズムが取りやすい」と考えれば、性格の問題と言うよりも、シュートへのアプローチの問題に還元されると思います。

ただ、もちろんそれだけではないわけで、ユーロを見ていると、ヨーロッパのFWは位置取りの変化が巧いことが分かります。前に引っ張っておいてから裏に回るとか、逆に一瞬遅れてから一気に前に出てくるとか。
それに比べると、日本のFWは試合中に手を上げて単純にボールを待つことが多いようにも思えます。(ただし、アジアのFWをダエイをのぞくと、この辺りはあまり巧くない)

まあ、日本のプレースタイル(サイドで崩して、最後はFWにピンポイントで合わせる)こそが、日本の得点力不足の原因ではないか、とか、あまり他の人から聞いたことがないので、一つの仮説として書かせていただきました。

じゃあ、どうするかというと、FWがつぶれてMFが合わせるという日本的な解決方法が今のところ一番でしょうね。(じゃあ、巻か)

あるいは、この間から申し上げているように、「ムービングポストがフリーになって短いドリブルからシュートを打つ」という方法(この場合は大久保か達也、前田がチョイス)ではないかと思います。

 

ちなみにタイトルの意味は・・・
1)ただでさえ、厳しい年間スケジュールなのに、この1週が無駄になる。
2)そして、多くのJリーグファンが1週間、本当におもしろい試合(つまりJリーグ)を見られない。
正直、こんなオールスターは止めるべきだと思います。
(犬飼氏も、試合の結果より、こんな無理を強いたことを責めるべき!)

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長岡花火、2日は成功?!

だと思うんですが、なにせ一日中働いていたのでなにも分からず。

働いている最中に撮影したのが、下の写真。打ち上げ上から4km近く離れているのにもかかわらず、この迫力。フェニックス花火は見応えがあります。
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ちなみに、仕事がはねてDeep長岡の居酒屋「船栄」へ。

そこで食べた600円の刺身がコレ。
sasimi.JPG
ちょっと写真の色が悪いのですが(照明のせい)、近海物の甘エビとイカで、めちゃくちゃ美味しい。
これで600円というのがたまりません。

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2008年08月01日

8月2日、3日は長岡祭り。恒例の無料給水は今年も!

8月2日、3日は長岡祭り。
そして長岡祭りといえば日本一(自称)の花火大会!
名物花火大花火大会観覧に伴う注意事項長岡花火特集

今年は土日開催で盛り上がりが期待されます。

私も毎年恒例の「紅屋重正前のお水振る舞い処」で皆様に冷たいお水をお配りしております。

花火会場から駅までの道すがら、ぜひ涼をお楽しみくださいませ。

私は黒い作務衣姿で店頭におりますので、ぜひお声がけください。

小さいものですが、お礼の品を用意しておきます。

posted by BLC at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 身辺抄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする