2008年07月14日

魂の試合:横浜FM0−1アルビレックス

今週こそ、ちゃんとマーケティングのブログに戻ります。なのでお許しください!
あと、現時点(24:00)で、あまりの嬉しさにワインのボトル1本を一人で空けております。(その他にも、ビールを3litterほど。)
そういう意味で、正真正銘の酔っぱらいです。

乱筆乱文ご容赦を。

 

今日は久しぶりのアウエイ戦(横浜Fマリノス@三ツ沢)。
実は私、ホーム(スワン)で観る試合の方が、アウエイ観戦よりも(圧倒的に)多いのです。アウエイ戦の観戦は一昨年の川崎の開幕戦(0−6の負け)以来なんです。

 

さて、試合です。

シュート数が26(横浜)−6(新潟)。
これだけで、どういう試合だったかが分かると思います。

しかし、それは評論家の視点です。
ディフェンダーの視点だと、こういう試合でも実は「結果を見ると厳しいけど、内容はOK」ということは多いのです。
実際、私も中学時代の県総体準決勝で二十数本のシュート(こちらは3本だけ)を受けながら、勝ち上がるのですが、その時も「正直、得点を取られる気がしなかった」のです。

今日の試合でも、2本のシュートがバーやポストに当たり(しかも、その当たり方が半端じゃない)、得点が入りませんでした。でもですね、「DFの心になる」と、『ヒヤッとしたけど、計算は出来ている』ものです。

FWの視点から見ると、バーやポストに当たるのは「運がない」と思うかも知れません。でも、そうなるのは、最後の最後までディフェンダーがプレッシャーをかけているからです。ディフェンダーとしては、シュートの瞬間まで粘り強くプレッシャーをかけることができれば、そうそう点は取られないものです。
たとえDFのミスではなく普通に攻撃陣の力で点を取ったように見える場合でも、だいたいの場合、DFの小さなミス(と言うよりも集中や粘りが一瞬、切れてボールウォッチャーになってしまう)が得点の原因の1/3〜1/2を占めているのです。 ただ逆に言えば、この暑さと湿気の中で、まったく集中を切らさないのは至難の業。 まさに超のつく気力、「魂の試合」と言っても過言ではありません。
特に、相手に攻められ続けていると「DFラインとMFのラインが重なりやすく」なります。ここでMFラインがDFラインに吸収されるケースと、狭くなっているけど、ちゃんと2ラインが出来ている(たとえ2ラインの間隔が10m程度だとしても)のでは、天と地ほども違います。新潟は、この10mがシッカリ出来ていました。(ただ、その為にクリアのセカンドボールに間に合わないというマイナス面もあります)

そういう意味で今日の試合は、第三者的に観れば「サッカーには不幸な日(It's not my day)がある」と言う試合です(その証拠に、このせっぱ詰まった負けに対して、マリノスサポは暖かく選手を迎えている、選手がファイとしたと認めている)。

しかし、DFの立場から観れば、「これこそがサッカー」なのです。

今のアルビレックスの強さの秘密は、CB二人の高い戦術能力にあります。(対人能力は技術ではなく、戦術です)
この二人は基本的に、相手と味方が同数の時でも、完璧にゲームをコントロールすることができます。
なぜなら、同数の相手を「1対1の勝負」に誘い込むことで、結果として相手にパスゲーム(数的優位を作る)をさせていないのです。
この二人は、微妙な間合いを置いて(遠くもなく近くもなく、状況に合わせた絶妙な距離感)相手に「勝負させ」ています。彼らの守り方は、最初に相手にスピードを出させます。(観ているとハラハラします)
しかしこれが罠で、相手の選手は周りのフォローが間に合わず、結局「勝負」させられるのです。
そうすると、完璧にこの二人は1対1を抑えてしまう。今日の試合は、相手がアルビを置き去りにするシーンが多かったのですが、それがどうしても「個人勝負」になってしまったのです。

今のアルビの強さの一つに「守備力」がありますが、それはオシムがやっていたようなマン・ツー・マンではなく、非常にスムーズなマークの受け渡しがあります。攻撃が通用した前半よりも、押し込まれた後半の方が、ラインが近くてマークの受け渡しが楽なのです。(ちなみに、僕が岡田さんよりもオシムさんをかっていないのは、このマン・ツー・マン ディフェンスにあります)

今のアルビレックスの強さは「マークの受け渡し」の良さにあります。開幕こそ苦労しましたが、ここにきてチームコンセプトが固まっているのだな、と感じさせる試合でした。

もちろん、サッカーは何が起こるか分からない、結局のところで言えば「後付」にしかなりません。それでも、9割方の相手プレイを「自分たちのラインコントロールの前でさせた」ことこそ、DFの勝利なのです。
今日のような試合でさえ「DFにとっては当たり前の結果」であることをご理解いただければ幸いです。

 

攻め方が、同時に守り方(の最初の一歩)になる。
そういう意味では、岡田さんの理想に近いサッカーかも知れませんね。

最後は喚起の写真を。クリックすると拡大します



posted by BLC at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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