2008年07月31日

ナイキと搾取工場

ちなみに、安愚楽牧場への抗議メールは見事に無視されました。
今回は、その話の続きで、ブランドと「リスク管理」の話を。

 

ナイキといえば、もはや知らない者はないブランド。


のマークは、もはや(文字通り)言葉のいらない世界の共通語です。

しかし、そのナイキも何度か深刻なブランドの危機を迎えています。
一つは「プロスポーツのイメージ低下」。ナイキがブランドイメージの核としていたプロスポーツが「お金に汚く、セルフィッシュ」と評価され始めたとき。一時、ナイキの広告が級にプロ選手を辞めて、「部活」シリーズなどに変わったのは、そういう理由です。

そして、それよりも深刻だったのが1997年にNGOから指摘された(俗に言う)「搾取工場」事件。
ナイキが東南アジアにある委託工場(ナイキは自社で工場を持たないファブレスメーカーである)で、児童労働、低賃金労働、長時間労働、性的行為の強要、強制労働、などの問題点の存在が明らかになった事件です。

ただ、このような搾取工場は、他のメーカーでもあること(良いことではないが)。
では、なぜナイキが大きな問題になったのでしょうか?

もちろん、ナイキは世間の注目を集める大ブランドであり、そういう広報戦略がNGO側にあったとおもいます。

しかし、本質は「ナイキユーザーが自分の問題」と考えたからではないでしょうか?

ナイキユーザーにとって、ナイキを買うということは「ナイキのメンバーになる」ということ。ナイキの考え方を支持している、ということを表しています。
ということは、「ナイキが搾取している」のではなく「自分が搾取している」と、どこかで感じているのではないでしょうか。

そう考えると、ナイキの迅速な対応も分かるはずです。
社会の問題ではなく、「ナイキ・コミュニティの問題」なのです。

そういうお客さんをどう思います?
日本で言えば「Jリーグの大分サポーター」がそのタイプですね。(ペットボトルを投げ合う埼玉と大阪のサポーターは全然違う)

鬱陶しい?

ナイキのブランド力は、こういった「ナイキに参加する消費者」で出来ているのです。
そういう鬱陶しいお客さんを、あなたの会社は持っていますか?

 

 

ちなみに、不易流行通信の過去の号をごらんの方は、コイデが結構なクレーマーだと言うことはご存じでしょうが、そのコイデにして全く返信してこなかったのは安愚楽牧場だけですよ。

posted by BLC at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 不易流行通信番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月27日

「自粛」や「規制」は好きではないのですが・・・

私は結構、ソーシャルマーケティングに関わってきました。
そうすると、日本の広告のメッセージって「社会問題をふわっと」提示することが多いと思っています。
もちろん、AC(公共広告機構)はメッセージ性の高い広告をつくっているのですが、「知的」すぎるというか、「痛み」が少ない広告になっています。
公共広告というのは、頭で分かるのではなく、「心が痛む」広告でなくては社会を動かせないと思っています。人々が目を背けるところものに、(CMという)注目を獲得するためのツールを使うところに面白さがあります。

そうですね、「良心に訴える」のではなく、「痛み(自己認識)に訴える」という方法論です。
課題を社会に共有すると言うことは、「理解ではなく、参加」なのです。社会的な関心ではなく「コミュニティーとしての関与」に変えることなのです。

そうすると、例えば「井原が出てくる"脊椎バンク"のCM」(「メンバーが足りません」編」などは「認知の獲得」と、「巧く言い換えてみました」(サッカーのメンバーと、ドナーのメンバー)というところで止まっているように思えます。
はっきり言えば、「内閣府の政府公報」(よく新聞の1面にでていますね)と変わらない。「メッセージを発信しました」というアリバイ感たっぷりで、そういうアリバイ感が、こういう欺瞞を生んでしまう元になっているように思います。
ACは民間なんだから、政府になっていいのか(自己規制がメッセージに勝ってしまう)と思うのです。
例えば、世界の公共広告ではこういうCMも出ています。
(掲載自粛中:YouTubeで探してください。http://jp.youtube.com/watch?v=71uoDpxb2Uw&feature=related

さて社会的なメッセージに弱いということでは新聞社のCMもそうです。

まず、日本の朝日新聞のCM(かなり力が入っています)がコレ。
(掲載自粛中:YouTubeで探してください。http://jp.youtube.com/watch?v=S-RQHM91vFc

それに対してイギリスのインデペンデントのCMがコレ。
(掲載自粛中:YouTubeで探してください。http://jp.youtube.com/watch?v=0a5Rxg-rWXY&feature=related

一応フォローいたしますが、朝日新聞のCMだって完成度が低いわけではないのです。ではその差は何かというと、朝日新聞は問題の「オブザーバー」に過ぎず、一方ではインデペンデントは問題に対する「当事者」意識がはっきりしていることです。
社会的な問題は「自分の問題」であり、それを感じられるアンガージュマンの思想が必要だと思うんです。
そういう感覚というか、責任感に欠けているのかな?と思うのです。

私達、コミュニケーションに携わる者は「表現の自由」は尊重しなくてはなりません。しかし、同時に自分の行為が社会的にどういう意味を持つか、を考えるべきです。
「誰かに文句を言われたから辞める」のではなく、また自主規制(触らぬ神にたたりなし)ではなく、社会的な責任として考えて発信すべきなのです。

そして、ようやく今日のテーマ。
今朝、安愚楽牧場のコマーシャルを見ました。
(掲載自粛中:YouTubeで探してください。http://jp.youtube.com/watch?v=_bjJqPKQTTA

上記のフィルムをクリックして、一番最後のシーンに注目してください。そして、それが持つ社会的な意味合いについて、しばらく考えてみてください。 もしかして、このCMの作り手(安愚楽牧場と広告会社)は、「狂牛病(BSE:狂牛病は使うべきではないという意見もあるが、ここではあえて使っておきたい)」という言葉を知らないのではないでしょうか?

いずれにしろ、こういう社会への責任の意識が作り手が、「自主規制」の悪癖を結果として呼び込んでいると思います。(とりあえず、安愚楽牧場に抗議のメールを打ちました)

社会への責任は「お騒がせしてすみません」ではない。自分のパーソナルな行為もすべて社会とともにあるというアンガージュマンの思想です。もし、安愚楽牧場が広告を自粛することがあったら、ぜひ「"社会"をお騒がせしてすみません」と考えず、この行為が「顧客と、日本で頑張る生産者というコミュニティーへの裏切り」であることを自覚すべきだと思います。

今日は朝から重たい話題になりましたが、もし私達コミュニケーションに関わる人間こそ社会への意識を忘れてはいけないという(自分も含めた)警告をこめて書かせていただきました。
ご理解ください。

posted by BLC at 07:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 不易流行通信番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月25日

調査数字を使って相手をだますには・・・

ロゴの話の続きの前に、本日朝、気になるニュースが入ったので、その話を。

今朝のニュースで

<世論調査>ワーク・ライフ・バランス「知らない」が8割強

(以下、毎日新聞の報道より引用)

 内閣府は24日、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス、WLB)に関する特別世論調査」の結果を発表した。WLBについて「名前も内容も知らない」との回答が60.1%で最も多く、「名前は聞いたことがあるが、内容までは知らない」も26.6%に上った。「名前も内容も知っている」は9.8%にとどまった。政府は08年を「仕事と生活の調和元年」としてPRに努めているが、8割強の人に十分認知されていない実態が浮かび上がった。  調査は今年6月、全国で20歳以上の3000人を対象に個別面接方式で実施し、1839人から回答を得た。

いったい、この調査は何を「知らない」のだろうか?

もし調査票が
「"ワーク・ライフ・バランス"って知っていますか。」
1)名前も内容も知っている
2)名前を聞いたことはあるが、内容までは知らない
3)名前も、内容も知らない
という調査だったらどうでしょうか?

("ワーク・ライフ・バランス"と聞かずに「"仕事と生活の調和"という言葉を・・・」と聞いても同じ)

「個別面接方式」といっても、インタビュー調査(定性的)なものか、単にアンケート用紙を面接担当者が読むだけか(調査人数をみると、こちらの方があり得る)、わかりません。

実は、この調査についての報道には続きがあって・・・。

 「仕事」「家庭生活」「地域・個人の生活」のうち何を優先したいかを尋ねたところ、「家庭」が29.9%で、07年8月の前回調査から2.2ポイント増えた。反対に「仕事」は5.3%で同5.9ポイント減少した。「地域・個人」は3.9%でほぼ横ばいだった。  実際に何を優先しているのかを聞いたところ、「家庭」がトップで33.7%を占めたものの、「仕事」との回答も22.2%あり、希望に反して仕事を取らざるを得ない人が多いことをうかがわせている。  一方、家庭生活のための時間が「十分取れている」は38.3%、「まあ取れている」は42.2%で、8割の人が家庭生活のための時間を確保していると答えた。休養のための時間については、「十分取れている」が31.8%、「まあ取れている」が40.5%だった。【坂口裕彦】

そう、「実際の行動や、実際の行動に際する意識」を見れば、最初の質問と完全に矛盾していることがわかります。

つまり、この調査は「広報予算を確保することを意図してつくられた調査」である可能性が極めて高いのです。
この調査を普通に読めば「"ワーク・ライフ・バランス"などいういう訳のわからない言語感覚の広報は失敗した」ということであるのに、「知らないから失敗。だから予算を・・・」という方向に持って行こうとしているのは見え見えです。(なぜ、ここまで言うかというと、私は昔、警察庁の某委員会の委員だったので)

それを、毎日新聞も、NHKも(最初に朝のNHKニュースで知りました)、内閣府の発表をそのまま(つまり、まともな批判精神も持たずに)報道しています。特に毎日新聞は深刻で【坂口裕彦】という署名記事で書いている恥ずかしい状態。いったいこの坂口某は本当に新聞記者なのか?内閣府の役人ではないかと疑ってしまいます。

タイトルですが、少なくとも国民がだまされているかは別として、こういう報道を行った人間がいる(どう考えも、内閣府のニュースレターをそのまま記事にした)ということを、「これらの報道人達(記事やタイトルにOKを出したデスクの人間を含む)は内閣府に媚びたのではなく、ただ内閣府にだまされたのだ」と考えたので、このようなものにしました。

posted by BLC at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 不易流行通信番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

ロゴアイデンティティの不易流行

昨日は、ロゴアイデンティティの話をしました。(コクミン)
そして、その前は「夏が来た!」という話。

「夏」で「ロゴ」と言えば、やはりコレですね。
 ↓

そうコパトーンです。

で、渋谷で見つけた駅貼りポスターです。
ずらっと並んだ姿は壮観です。(クリックすると拡大します)

coppe1.JPG
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copa6.JPG
copa7.JPG

センス、いいなあ。
(次はセンスの悪い代表を紹介します)

 

posted by BLC at 04:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 不易流行通信番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月23日

オシャレな こくみん

・・・といってもフランスの話でも、イタリアの話でもありません。

薬のコクミンの話。そう、マツモトキヨシなどと並ぶドラッグストアーの代表格です。
いつ切り替えたのかわからなかったのですが、VIを一新しておりました。

kokuminn01.JPG
これが新しいロゴ書体。

そして、
kokumin02.JPG
これがマーク。

ワインレッドのカラーリングと相まって、非常にオシャレなデザインに。

コクミンは結構、古い(昭和10年創業)ドラッグチェーンです。
そのため、他のチェーン店に比べると「小型店が多い」というハンデがありました。
しかし、この新VIは小さな店舗のハンデをカバーする、いやむしろ小ささを生かすデザイン。

弱みを逆に強みに変えるデザインの魔術です。

このHPのデザインはいただけませんが。

posted by BLC at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | デザイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

夏が来た!

3連休を待っていたかのような梅雨明け。
毎年のごとき渋滞。
そして、いつも使っているローソンにあられもないビキニ姿(お願いですから、せめてパレオくらい巻いてきてください。皆さんには観光地でも、ウチは住宅地ですから)が溢れると、鎌倉に夏がやってきます。

今年も、
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こういう伝統的な海の家は健在です。

そして、今や由比ヶ浜の名物となった
natuumi0802.JPG
タイ屋台村。
昨年あたりから、食事だけではなく、タイ式マッサージも登場しました。

毎年、いろいろと新しい店が登場しますが、今年は
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クロックスショップがオープンしました。
鎌倉で最初に見かけてから4シーズンをへて、もはやパタゴニアとともに、鎌倉人の基本アイテムになってきました。

今年一番の驚きは
natuumi0804.JPG
なぜ、富士宮やきそばが鎌倉に???

味は、これとほとんど同じ。
お得なメニュー
そういう意味では懐かしい味でした。

今年もブランドロジスティクス鎌倉オフィス(材木座海岸まで徒歩1分)は、皆様のお出かけをお待ちしております。

※ちなみに、人が写っていないのは人がいないからではなく、人が写らないように、わざわざ朝早く出かけているからです。だって、最近は写真機持っているだけでうるさいんだもん。
posted by BLC at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 身辺抄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月16日

文房具好き・・・

先週の「タモリ倶楽部」は『文房具特集』。
さっそく、番組内で紹介されていたPlusの「ケシポン」を買ってみました。

kesipon.JPG
(クリックすると拡大します。以下同様)

郵便の宛名なんて
P1000239.JPG

こんな風に簡単に消してしまえます。
P1000240.JPG

私も(この仕事に携わる者の常として)、無類の文房具好き。
ちなみに、私達コンセプトプランナーは、「アイデアの瞬発力」が勝負。
いつ、アイデアが生まれるか分からない、その瞬間を逃さないのが大事です。
(そういう訳で、お風呂にも耐水ペーパーのメモ帳と加圧ボールペンが備えてあります)

確かに今は携帯もありますが、(年寄りである)私はあまり早くメモが打てない。
また、携帯だと構造チャートが書けない。
そういう訳で、やはり手書きメモは必須です。
例えばシステム手帳も、今までA5、バイブルサイズ、ミニ6穴サイズ、マイクロミニサイズ、更にはParm Pilot、Clie、そして極めつけIBM Palm Top PC110まで、アナログからデジタルまで、あらゆる文具を試してきました。PC110 with Windows95

これがPC110だ。

 

 

 

 

その私が今、たどり着いた究極の文具セットをご紹介します。

 

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2008年07月14日

魂の試合:横浜FM0−1アルビレックス

今週こそ、ちゃんとマーケティングのブログに戻ります。なのでお許しください!
あと、現時点(24:00)で、あまりの嬉しさにワインのボトル1本を一人で空けております。(その他にも、ビールを3litterほど。)
そういう意味で、正真正銘の酔っぱらいです。

乱筆乱文ご容赦を。

 

今日は久しぶりのアウエイ戦(横浜Fマリノス@三ツ沢)。
実は私、ホーム(スワン)で観る試合の方が、アウエイ観戦よりも(圧倒的に)多いのです。アウエイ戦の観戦は一昨年の川崎の開幕戦(0−6の負け)以来なんです。

 

さて、試合です。

シュート数が26(横浜)−6(新潟)。
これだけで、どういう試合だったかが分かると思います。

しかし、それは評論家の視点です。
ディフェンダーの視点だと、こういう試合でも実は「結果を見ると厳しいけど、内容はOK」ということは多いのです。
実際、私も中学時代の県総体準決勝で二十数本のシュート(こちらは3本だけ)を受けながら、勝ち上がるのですが、その時も「正直、得点を取られる気がしなかった」のです。

今日の試合でも、2本のシュートがバーやポストに当たり(しかも、その当たり方が半端じゃない)、得点が入りませんでした。でもですね、「DFの心になる」と、『ヒヤッとしたけど、計算は出来ている』ものです。

FWの視点から見ると、バーやポストに当たるのは「運がない」と思うかも知れません。でも、そうなるのは、最後の最後までディフェンダーがプレッシャーをかけているからです。ディフェンダーとしては、シュートの瞬間まで粘り強くプレッシャーをかけることができれば、そうそう点は取られないものです。
たとえDFのミスではなく普通に攻撃陣の力で点を取ったように見える場合でも、だいたいの場合、DFの小さなミス(と言うよりも集中や粘りが一瞬、切れてボールウォッチャーになってしまう)が得点の原因の1/3〜1/2を占めているのです。 ただ逆に言えば、この暑さと湿気の中で、まったく集中を切らさないのは至難の業。 まさに超のつく気力、「魂の試合」と言っても過言ではありません。
特に、相手に攻められ続けていると「DFラインとMFのラインが重なりやすく」なります。ここでMFラインがDFラインに吸収されるケースと、狭くなっているけど、ちゃんと2ラインが出来ている(たとえ2ラインの間隔が10m程度だとしても)のでは、天と地ほども違います。新潟は、この10mがシッカリ出来ていました。(ただ、その為にクリアのセカンドボールに間に合わないというマイナス面もあります)

そういう意味で今日の試合は、第三者的に観れば「サッカーには不幸な日(It's not my day)がある」と言う試合です(その証拠に、このせっぱ詰まった負けに対して、マリノスサポは暖かく選手を迎えている、選手がファイとしたと認めている)。

しかし、DFの立場から観れば、「これこそがサッカー」なのです。

今のアルビレックスの強さの秘密は、CB二人の高い戦術能力にあります。(対人能力は技術ではなく、戦術です)
この二人は基本的に、相手と味方が同数の時でも、完璧にゲームをコントロールすることができます。
なぜなら、同数の相手を「1対1の勝負」に誘い込むことで、結果として相手にパスゲーム(数的優位を作る)をさせていないのです。
この二人は、微妙な間合いを置いて(遠くもなく近くもなく、状況に合わせた絶妙な距離感)相手に「勝負させ」ています。彼らの守り方は、最初に相手にスピードを出させます。(観ているとハラハラします)
しかしこれが罠で、相手の選手は周りのフォローが間に合わず、結局「勝負」させられるのです。
そうすると、完璧にこの二人は1対1を抑えてしまう。今日の試合は、相手がアルビを置き去りにするシーンが多かったのですが、それがどうしても「個人勝負」になってしまったのです。

今のアルビの強さの一つに「守備力」がありますが、それはオシムがやっていたようなマン・ツー・マンではなく、非常にスムーズなマークの受け渡しがあります。攻撃が通用した前半よりも、押し込まれた後半の方が、ラインが近くてマークの受け渡しが楽なのです。(ちなみに、僕が岡田さんよりもオシムさんをかっていないのは、このマン・ツー・マン ディフェンスにあります)

今のアルビレックスの強さは「マークの受け渡し」の良さにあります。開幕こそ苦労しましたが、ここにきてチームコンセプトが固まっているのだな、と感じさせる試合でした。

もちろん、サッカーは何が起こるか分からない、結局のところで言えば「後付」にしかなりません。それでも、9割方の相手プレイを「自分たちのラインコントロールの前でさせた」ことこそ、DFの勝利なのです。
今日のような試合でさえ「DFにとっては当たり前の結果」であることをご理解いただければ幸いです。

 

攻め方が、同時に守り方(の最初の一歩)になる。
そういう意味では、岡田さんの理想に近いサッカーかも知れませんね。

最後は喚起の写真を。クリックすると拡大します

posted by BLC at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | No Life, No Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月13日

長岡と東京の高速道路を如何に安く移動するか?(ETC割引の裏技)

本日はアルビレックスがアウエイ(@三ツ沢)で横浜Fマリノスと対決。
私も観戦予定です。

ところで、昨今のガソリン高騰でアウエイ遠征も厳しくなっているはず。
そこで、主に長岡(すみませんねえ地元ですから)と練馬IC間を如何に安く移動するか?
それをETC割引制度を基に算出しました。
アウエイ遠征の参考に、帰省や観光のお供に。ぜひご活用ください。

(スミマセンが個人で調べたので間違っている可能性があります。利用はご自分の責任でお願いします。もし、間違いがありましたらご指摘ください。またETC割引のみです)

新潟・長岡→練馬インター(上り)

早朝移動の場合(1)

1.新潟ICまたは長岡ICを4:00amまでに乗る。

  →この間:深夜割引40%

2.沼田ICに5:00am頃到着。
  一旦、ICを降りて、再度ICに乗る。

  →この間:早朝夜間割引50%(97.5km)

3.鶴ヶ島ICに6:00amまでに到着。
  一旦、ICを降りて、再度ICに乗る。
  (6:00前に鶴ヶ島ICに乗ることが必須)

  →この間:早朝夜間割引50%

4.練馬ICを出る。
  何時でも良いが、鶴ヶ島ICから練馬までは30Km程度。

では、長くなりますので夜間、及び下りルートは「続き」以降で・・・
  

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2008年07月08日

W杯最終予選:日程と移動を計算すると・・・日本有利か?!

最後と言いつつ、また書いてしまいました。
(最近、仕事は夕食後から朝までやる癖が付いてしまって)

分析というほどではありませんが、以下にA組の日程と「移動」をまとめておきます。
組み合わせの良さは既に確認しましたが、今度は「日程」を詳しく見てみましょう。

結論から言えば、「組み合わせ」だけではなく「日程」にも日本は恵まれました。
ただし、「恵まれる」と「勝てる」は別。厳しい最終予選であることは間違いありません。
(なお、どの図表もクリックすると拡大します)

W杯最終予選A組の試合日程と移動距離

  final_a_group.gif

上図は以下のように計算しています。

◎表の中の数字は、その節の試合をするために、事前にどれくらいの距離を移動しなくてはならないかを表している。
○移動距離は、簡易的に各国の首都間の直線距離で計算。
○当然、ホームの場合は移動距離0km。
○次の試合まで中断期間がある場合、帰りの移動距離は加えない。
○次の試合が2連戦の最後が休みの場合、帰りの移動距離は加えない。
○オーストラリアはほとんどの選手がヨーロッパをベースに活躍しているため、選手は「ロンドン」から移動するものとして計算。

また、表記の凡例として

○オレンジ色の網掛けは「ホーム」開催。
○距離が赤字で表記されている場合、「対戦相手が前節、休み」のケース。ただし、前節との間に中断期間がある場合は、通常の黒字で表記。

さて、表を見て分かるのは・・・・

●オーストラリアはかなり不利であることが分かります。
選手は日本の倍近い移動距離です。更に6月10日(最終3連戦の2戦目)は6月6日のカタール戦から中3日で12,240kmを移動してオーストラリアに移動です。
しかも、対戦相手のバーレーンは前節に試合がないので、オーストラリアに早く入ることが出来る為(場合によっては、ニュージーランドとの調整マッチもあり得る)、調整という意味ではオーストラリアよりも有利です。しかもオーストラリアの主力はヨーロッパ組ですから、ホームのアドバンテージが他のチームより強くはないのです。
オーストラリアの(ある意味での)優位は、下にも書きましたが「ウズベキスタンとの組み合わせ」です。ただ日本としては、そのおかげで漁夫の利を得る可能性があります。

△ウズベキスタンは、アジアの真ん中にあるせいか、移動距離が短いという有利があります。(ただ、チャーター機などの準備が出来るかどうかは別です。ウズベキスタンの弱みは選手よりも、協会のサポート能力にあると思われます。)
彼らの日程は、山場の最終3連戦の真ん中に休みがあるという意味では最高です。しかも最終戦はアウエイとはいえ、相手のバーレーンはオーストラリアからの移動。この最終戦まで結果がもつれていると、ウズベキスタンにアドバンテージが生まれます。
ところがウズベキスタンは、オーストラリアとの2戦とも、2連戦の2試合目に「前節は試合がないオーストラリア」と闘います。しかも、この連戦の間は、いずれも移動しなくてはなりません。
オーストラリアとのこの2戦を凌げるかどうかが、ウズベキスタンの命運を分けます。

○バーレーンは、終盤に移動が大きくなります。2連戦の中での日本とオーストラリアのアウエイがあるからです。
ただし両方の試合とも、先に日本、先にオーストラリアと闘います。その分、十分に準備が出来るので気が抜けない相手です。ただ、この時期になると出場停止が出てくるはず。特に日本やオーストラリアとの闘いではカードをもらう可能性も高く、長距離の移動と出場停止で、次戦(カタール、ウズベキスタン)が苦しくなる可能性があります。 バーレーンは比較的組み合わせが有利な序盤が勝負です。
対日本戦で勝ち点を失うと(引き分け以下)チームが混乱する可能性があります。

◎日程的に一番、恵まれたのがカタールです。
バーレーンと同じくオーストラリアのアウエイ戦は先乗りできます。日本とのアウエイは中3日の移動になりますが、日本戦が最終戦であり、ある程度はカードを気にしない闘いが出来ます。移動距離も日本の2/3程度です。ただ、この組の中で最もFIFAランキングの低い国が一番スケジュールが良いと言うことは、彼らが予選リーグをかき回すことが予想されます。そうすると、日本やオーストラリアよりも、ウズベキスタン、バーレーンが被害者になる可能性がたかいと思います。

☆さて、最後に我らが日本です。
一番厳しいのが、6月最後の3連戦。日本が唯一の3戦とも移動ありです。ここが厳しい。
ただ、めちゃくちゃに悲観する必要もなく、この3連戦の移動距離は、日本が19,940kmであるのに対して、オーストラリアも17,490km、バーレーンに至っては24,760kmになります。3連戦で一番移動が少ない(2,470km)ウズベキスタンとは、日本は3連戦の初戦に当たるので、あまり大きな差ではありません。次に移動の少ないカタール(8,270km)とは、この3連戦で当たりません。
また、オーストラリアの選手は、この3日間に10時間(仮にイングランドを基準にした場合)の時差を経験しますが、日本の選手は5時間ですみます。

結論として、日本は組み合わせ的にかなり恵まれていると思います。
このグループは、「強い」と思われているチーム(除く日本)のスケジュールが厳しいため、上位と下位の差がなかなか開かない可能性があります。そうなると、日本が「事故のような敗戦(例えば3次予選のバーレーン戦など)」をしても、取り返しがきくということです。トーナメントなら予想外の結果も起こりやすいですが、リーグ戦の場合は結局、収まるところに収まりやすくなります。

ただし、この恵みを本当の幸運に変えるには・・
1)初戦のバーレーン戦で引き分け、もしくは勝利を収めること。
  →本当の敵は「22:00Kickoff(放映開始)を考えるメディア」か?!
2)4節までに出来れば勝ち点7にしておくこと(中東シリーズを1勝1分け)
3)2月11日のオーストラリア戦では、最悪で勝ち点1を得ておくこと。
  →彼我のコンディションを考えれば、ここが一番苦しい。

第1戦が問題!というのには、もう一つ理由があります。
それは前にも書いた「岡田監督の考える(と私が考えている)ポストプレー」の組み立て方。
やはり、このトップの動き出しで相手を崩すシステム(そう、システムは数字の数え方(4-5-1とか、4-4-2)ではなく、どういうダイナミズムのことです)が機能するには、やはり暑さは大敵。第1戦はこの暑さが(そして、夏のJの疲れが)残っているからです。

とにかく、序盤が勝負です。
最後の3連戦は確かに厳しい。ですが、考えてみればウズベク、バーレーン、カタールは最大でも勝ち点6しか積み上げが効かないわけなので、最終節を待たずして順位が確定する可能性があります。
気を許してはいけませんが、普通に行けば6月10日のカタール戦には上位2位内を確定していると思われます。

最後におまけとして、日本代表のアジア移動マップ(&スケジュール)を。
クリックすると拡大します。

Japan_Final_tour.gif

また、最初の表に、更に「対戦相手」と「現地の最低気温/最高気温」を加えた表をつくりました。
小さく見えますが、これもクリックすると拡大します。

 Finall_GroupA.gif

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2008年07月07日

「マス」メディアの終わり?!

長期的なテレビの視聴率下落がとまらないようです。
日本で唯一、継続的な視聴率調査を行っているビデオリサーチ毎週の部門別視聴率Top10を発表しています。私が広告会社に入った頃は20%越えの番組はもっと多かった気がします。
もちろん、この視聴率は「世帯視聴率」であって、現実のクライアントは「個人視聴率」を考えて行動しています。だから、深夜の視聴率10%程度の番組が、F1・M1層では30%の個人視聴率に達することもあるわけですし、世帯視聴率だけでは問題を見誤る可能性もあります。

しかし、それでもテレビの視聴率低下は確実に進んでいると思えます。
テレビ局は実質、視聴率で収入が決まるので(多くのクライアントがテレビCMを買う場合、「何本、放送するかの本単位」ではなく、「累積視聴率(GRP)が、どれくらいに達するかの%単位」で発注します。ですから、視聴率が下がることは直接、お財布に影響します。

しかし、本日触れたいのはそのマス(視聴者が多い)ではありません。
広告主の「マス」の問題です。

 

 

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