昨日(2007年8月24日)に、ブランド総合研究所主催の「地域ブランド調査2007」の結果報告会に行って参りました。
今年で2回目、この種の調査では草分け的な存在です。
既に調査の特設サイトがオープンしているので、細かい調査スペックについてはそちらを。
現在は、「市の魅力度ランキング」トップ10や「魅力度上昇ランキング」トップ10のデータや、「住みたいまちランキング」トップ50などがアップされています。かなり細かいデータが出ているので、実際にチェックしてみて下さい。
ちなみに、今後はオリジナル視点の「分析レポート」も続々アップされるそうですから、ブックマークしておくのも一つです。
(ただ、このサイトはIE7だとレイアウトが崩れるんです。それともウチのPCがおかしいのかな。あと、特別レポートはRSS対応にしてあると、新しいレポートが出る毎にチェックできるのですが・・・。
では、結果発表会に戻りましょう。
今年は昨年に引き続き日本国内の全市(782市)に、要望のあった東京の23区、そして軽井沢や湯沢など有力な195町村を加え、1000市区町村が調査対象になりました。
一つの市区町村には、最低588人、最高773人の人が評価に加わっています。
実はこの数字が大事。最近では「何万人」という単位の有効回答を誇る調査を見かけます(この調査も34851人)が、問題なのは「一つの質問に何人答えているか」。この数字なら、年代別の分析や、地域別の分析など、ブレークダウンした分析にも耐えられるでしょう。
しかし、一昔前なら調査対象者が500人を超える調査は希だっただけに、インターネット調査のコストパフォーマンスを改めて思い知らされます。
さて、調査結果を簡単に見てみましょう。
まず、市区町村の魅力度のトップ10は以下の通りです。
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07年度順位
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市区町村名
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06年度順位
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1位
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札幌市
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1位
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2位
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京都市
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5位
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3位
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横浜市
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3位
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4位
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函館市
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3位
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5位
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小樽市
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7位
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6位
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神戸市
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2位
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7位
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鎌倉市
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8位
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8位
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富良野市
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6位
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9位
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金沢市
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12位
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10位
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軽井沢町
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昨年調査無し
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魅力度の大きな要因は「観光意欲」だそうです。
その上で札幌には「北の幸」という強みがあり、連続1位に輝いています。
ただし、京都が急迫しているようで(観光キャンペーンを展開中)、来年度は京都が初めて1位になるかも知れません。
目立つのは「北海道」の強さ。トップ10中、4市がランクインしています。
北海道の(私の思う)強さは、「ブームに乗る」ことと、「その後をキチンとフォローする」ことにあるのではないかと思います。
北海道はもともと開拓地なので歴史がない・・・、が「しがらみ」も少ない。だから、新しいモノに遠慮無く飛びついていくのではないでしょうか。(それはこの土地に合わない・・などと言う人が少ないのか?)
一方で、もともと伝統が無いために「新しい"伝統"をつくろう」という意識が強いのではないかと思います。だから、ブームが退いても、それをシッカリと守ろうと意識するのではないかと思います。北海道の「よさこいソーラン」や、小樽の運河の街づくり、富良野の「北の国から」イメージの継承などは、そういう事ではないかと。
同じリゾート、しかも歴史遺産さえある沖縄が、北海道の後塵を拝すのも、そんなところがあるのではないかと思います。
当日は、札幌市の東京事務所長である鈴木俊彦氏が登場。
現在、札幌市では「シティーセールス」ということで、市を丸ごと売るという戦略を展開中とのこと。
観光、コンベンションから工場誘致まで、組織の垣根を越えてのプロモーションという点が特徴のようです。
これからは、このような「誘致からセールスへ」という発想は他の地域でも見習うべきだと思います。
次に発表があったのは、魅力度の「伸びが大きい」市区町村。結果は以下の通りです。
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07年度順位
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市区町村名
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1位
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輪島市
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2位
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豊田市
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3位
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飛騨市
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4位
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和歌山市
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5位
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会津若松市
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6位
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彦根市
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7位
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近江八幡市
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8位
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小諸市
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9位
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大府市
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10位
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富士市
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輪島市は「地震の影響による認知の高まり」が大きいと思います。
輪島の認知が高まったこの機会に、いかに輪島の持っている魅力を伝えられるかが問題です。
また、魅力度が伸びたのは「中部・近畿」地域が多いのが特徴ですね。経済的な好調がこの地域の魅力に寄与しているのかも知れません。
一方、昔なら「甲府」や「諏訪」が挙がってくるはずが、挙がってこず。大河ドラマの影響力もずいぶん小さくなりました。
さて、当日は輪島市の梶市長が登場。「地元の資源を掘り起こすと共に、『外からどう見られているか』をシッカリと考えていきたい」と仰っていました。
また、「『からしめんたいといえば福岡』というが、原材料は福岡ではない。付加価値は「土地だけ」では生まれない。歴史の流れなど捉えて、価値を探すことが必要」という旨のお話もされていました。
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ただ、こういう調査は「全年代・性別」の「魅力度」などという大きな数字(昔のマスマーケティングなら重要でしょうが)よりも、「年代別」や「地域別」の結果や、細かい指標(例えば、「歴史がある」、「街並みがきれい」など)の結果の方が、何倍も面白く、使い勝手も高いものです。
多くの市区町村は全ターゲットの全領域で頑張ることは出来ません。自分の所は何をすればいいか、それが分かるのが個別データです。
さらに、今年の場合は「個別の市の結果」に限っては昨年と比較も出来ます。なんらかの対策を進めている地域であれば、その評価にも使えるでしょう。
残念ながら、本当のデータの面白みである、
○個別"詳細"分析
○時系列分析
は、ブランド総合研究所から直接購入するしか有りません。こういう発表会では教えてもらえないのです。
興味のある方は、一度ブランド総合研究所に質問のメールでも打ってみては如何でしょう。色々と、アドバイスをくれるはずです。
むしろ、そういう相談から得られる情報の方が、発表されるデータより面白いもの。
本当は結果ではなくて、データの方を買って、自分で分析するのが一番面白いんですけどね。